松尾スズキ監督作「クワイエットルームにようこそ」を観ました。
ずっと借りっ放しだったDVDをようやく観たんですけども。
もともと、私は精神科的な…心理学的な?ことにとてもヨコシマに興味があるのです。毎月5日の、
林先生の精神科Q&Aの更新をワクワク待っているほどに。
クワイエットルームは、主人公がある日突然、心療内科の女性隔離病棟に入院させられて、そこで過ごす数日間の話と聞いていて、とても興味がありました。
あと、大好きな蒼井優ちゃんがとてつもない名演技をしているとも聞いていたので、ファン(写真集を三冊も持っているほどのだ!)としては観ておかないわけにはいかなかったのでありますが。
思った以上に素晴らしかったです。もっとふざけてるのかと思ったら、あらゆる意味で松尾さんの作品にしてはとても真面目に、とても切実に、「心が病むということ」の問題を捉えているようで、最後に病院を出ていく主人公の姿は、あまりにも心細いし身につまされるものを感じました。ま、主人公のモデルがリアル元妻っぽいのかな?ですから、まあその周りの人間として、切実にならざるを得ないところはあったのかもしれませんけれども…。
精神的な病は、全く大丈夫と思っている人にもある日突然隙間から入り込んでくるものですから、全くの他人事として笑って見ているわけにはいかなかったですよ、実際のとこ。
物語の展開で、思っていた天地がひっくり返る瞬間というのが終盤何度か起こるのですが、実に、人が自分はこうだと決めている概念なんてとんでもなくあやふやなものなんだなあと思いました。人間なんて、間違えるし、信じ込むし、必要以上に頑になったりして、自分の思ってる「普通」がいかに頼りないものかっていう話ですよ。
そういう感じはFEにもあったぞ、なんだっけ…と思ったら、烈火のソーニャでした。

以下若干、ネタバレ含む。
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ソーニャという個の中で芽生えた自我が、自分の出生を忘れさせ、非常に人間的な忘却を生んだと思うと、なかなか皮肉ではありますが。ソーニャっていうキャラクターすごく興味あります。わりと酷い事しまくったり言いまくってた本人の中の大義名分というか根本原因みたいのがひっくり返るってどういう感じなんだろう…
こんな感じで、わりとぎっちり書いちゃってそこにFE絡ませてうっとおしい感じですげー語ると思いますが、お暇でしたら読んでやってください…。
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