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うん・・たしかに せいいきを おかすことは つらい・・・
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  • プロフィール
    HN:脱兎
    HP:兎角 -TOKAKU-
    自己紹介:
    ファイアーエムブレムの絵を描いたりサイトをやったりしています。
    うさぎとゲームが三度の飯の次くらいに好きです。
    FEの世界観を愛しています。
    映画と本が好きです。
    千葉県民
    いい歳(ファミコン世代)

    手書きブログ
    ミニチュア日本
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    ご注文いただいた本の配送作業も進み、
    届いた方からいろいろと感想いただくことが増えました。
    お買い上げいただいた皆様には、心よりお礼申し上げます。

    そこから、ちょっといろいろと考えることがありました。
    自分の同人活動の姿勢に関することだったり、
    今回の「フールプルーフ」という本に関することだったり。



    子世代は平等なキャラクター…なつもりでいましたが、
    私の中にどこかリーダー的だったり、狂言まわし的だったりする役割を
    思っていたんだなーと、漫画描いてみて気がつきました。
    それがすごくはっきりしたのが上の二人です。

    本の話をしますので、お読みでない方には少しわからない話も書くかと思いますのでご注意ください。
    あと、ダジャレの解説的な無粋を多少やると思いますので、無粋をあえて見たくないわと言われる方はぜひぜひスルーでお願いいたします…!
    特に面白い話もしませんが、お暇でしたら…ということで、折りたたんで。


    拍手ありがとうございます!
    ていぱーく、楽しいですよ!!wwww

    拍手[1回]

     
     
     
    とても回りくどい言い訳をします。
    BLに関して少し書きますので、お好きな方に不快な表現があるかもしれません…。


    私が同人活動というものを知ったのは、中学一年生の時です。
    私は小さい頃から絵が得意で漫画も大好きという典型的なオタク的パーソナリティで育ち、中学に入って漫画部のような部活に入りました。
    私の中学校には必ず新入学の一年生への入部勧誘活動のようなものがあり、漫画部の部室へ行くと、2年生3年生の先輩たちが入部希望者の描いた絵を添削してくれるという、今考えるとちょっと凄いなと思うようなことをしてくれました。
    私はスーツの男の人を描いたところ、スーツの襟の形状はこうではないからよく観察しなさいと言われてひどく感心した記憶があります。

    私のひとつ上の先輩で、ちょっとパワフルだけど絵がべらぼうにうまい先輩がいました。
    その先輩が、私に初めて当時流行っていたアニメのBLの本を見せてくれました。
    そら驚いたのなんの、ですよ。
    先輩は完全に腐ってあらせられたのですがw、私は絵がうまくて同人誌も作ってておねーさんというのはこういう感じなのだなあと思ったものです。
    しかし私はそのアニメとかには興味をそんなに持たなくて、どちらかというとゲームの同人活動ばかりしていました。当時はドラクエとファイナルファンタジーの新作が出ると、友達と一緒に絵を描いて、友達の本にちょっと漫画を描かせてもらったりしていました。

    そのせいなのか、元々その芽を持っていなかったのか、私はさっぱり腐る方向に進みませんでした。
    私の同人の原体験はしかし先輩なので、「同人者たるものいつか蛹になって羽化するようにBLに目覚めるものなのだ」と本気で信じていました。
    それは強烈な憧れでもあったし、それこそがこの道の正統だと、今でも少し思っています。


    大人になっていくに従って、同人活動的なことから離れることが多くなりました。
    たぶん強く没入するジャンルがなかったのもありますし、アルバイトなどをしていなかったのでお金もないので本を作る事もしませんし、一番はそういうことをする友達が周りにいなかったせいかもしれません。
    そして、インターネットが現れました。

    インターネット上では、自分の絵を人に見てもらうことが出来ますし、同じ気持ちの友達を作る事も出来るので、私はまた同人活動をしてみようかなと思い始めました。
    実はFEの前にいくつかサイトを開設したこともあるのですが、その都度私は挫折しました。
    今にして思えば言い訳なんですが、私はBLを描けないから反応してもらえないんだと、本気で思っていました。
    私は、BLに対する強烈な憧れと、挫折感と、コンプレックスで、完全に一度意図的に同人活動を辞めました。


    同人活動を辞めても、ゲームは好きなので、ある時ゲームボーイアドバンスを購入して、何か面白いGBAのゲームはないかなと思ってゲーム屋さんへ行きました。
    そこで出会ったのが、ファイアーエムブレム聖魔の光石です。
    あーファイアーエムブレムなつかしー、てーごわいシュミレーション♪だ!て感じでした。
    プレイしてみたらとても面白くて、キャラクターもいいし、もしかして誰かファンアートみたいなものって描いてたりしないかなー?と、検索しました。

    そこで、あるFEの同人活動をされている方を見つけました。

    その方がサイトにアップしておられた作品を読んで、私は衝撃を受けました。
    その方の作品は、BL作品ではありませんでしたが、かといって私が読んだ事のある他のどんな同人作品ともまったく似ていませんでした。
    ただFEの世界観に寄り添っていて、それでいて自由でした。
    これを「目から鱗が落ちる」と言わずして何というか、という体験でした。
    あまりにその方の画力は凄すぎて「私もこういうの描きたい!」と思うことはなかったのですが、ただひとつ、「同人活動ということに柵や枠や枷を作っていたのは私だったんだ、同人なんだもの、何を描いてもやってもいいんだ」と強く思いました。

    それからGBA三作をやり、私はサイトを作りました。
    本という形にして売るには私はあまりにも同人活動から離れていたので、描きたいものを作業環境や、時間や、売る場所に縛られたくなくて、思いついたままにウェブにアップしていました。
    それが、今サイトの「Log」というところのリンクからあるものです。

    サイトを始めて少しして、先出のFE作家さんが、分厚いご自分の再録本を出されました。
    封印と烈火の漫画がたくさん載っているその本を私は、生まれて初めて通販しました。
    同人誌を、コミケ(それ自体数回しか行ったことありませんが)で偶然買う、という以外の行為でどうしても手に入れたい、と思ったことがなかったからです。
    私は申し込みのメールを注意事項を慎重に読みながら書き、最後にこう書き添えました。
    「生まれて初めて、どうしてもほしくて同人誌を通販します。よろしくお願いします」


    もともとずっと同人誌という「本」という形状には、強烈な憧れと、無興味の、両極端な気持ちで接してきました。
    ブックデザインが好きなので、お金をかければいくらでも趣味全開で作れるんだろうなと思うとよだれが出るほどなのですが、本なんだからページがなければいけないし、中身がなければいけないし、ある程度刷らなければいけないし。ちょっと手が出ないなあといったところでした。

    それが、ぐっと身近になってきたのがここ数年です。
    まず、オンデマンド印刷の質がすごく上がってきて、少部数を安く刷れるようになったこと。昔なら原稿は紙でトーンを貼って行っていたのに今はパソコン上で制作できるということ。自分の印刷知識も仕事柄若干あったというのもありますが、それと資金も年をとってきたのでまったく手が出ないということもない状態で、これは本を作るということも、自分の中ではまったく夢物語じゃないな、と思えてきました。

    前回の、ポリンキーの本は「こんなに時間かけて苦労したんだから報われたい」という気持ちが強くて、しかも中身は出来ているのだからブックデザインだけやれるんだーという、割と誰得?俺得!な感じで作れたのですが、今回はいろんなタイミングがほどよくやってきたので、今ちょっとかわいいなーと思っている子世代を全員出して、ちょっと変な話にして描いてみたいなーと思ったのです。
    実質的に「フールプルーフ」は私の想像するザ・同人誌です。描きたい話を本に詰め込んで、表紙を描いて奥付を書く。中学の頃からいつか作ってみたいと思っていた同人誌でした。

    だから中身がお買い上げいただいた方からどう思われても構わない…!とか思っていたのですが、結局どうしても小物気質がついて回るので、すこーーーしだけ、解説を…というのを、後ほど。


    今回、通販を開始してすぐに、たくさんご注文をいただきました。ありがとうございました。
    多くの方が、特にお願いしていないのに備考欄に一言添えてくださって、本当に嬉しかったです。
    皆様のメッセージをひとつひとつ読み返して、しみじみ同人活動をしていてよかったなーなんて思ったりしています。

    ある方が、こう書き添えてくださっていました。
    私のサイトを長いこと見てくださっていること。
    古い「死神」という漫画(烈火のカナスさんの漫画)を好きでいてくださったこと。
    はじめて通販で同人誌を買う、ということ。

    すごく、どきっとしました。うわぁ、と声に出ました。
    「死神」という漫画は、実は落語の「死神」をまんま元ネタにしていて、謎の男も江戸っ子口調というかなんというか、私の趣味が丸出しな話で、さらに完全に本編と関係ない(カナスさんの烈火と封印の間の事とは関係ある?)話で、アップするときちょっとためらったというか、これ面白いと思う人いるのかな〜と思いながら描いた漫画でした。
    特に人から指摘されることもなかったので、実はのどの奥にひっかかった小骨のような作品だったというか、誰も面白いと思ってないんだろうな、と本気でもう何年も思い続けていたのです。

    その方がカナスさんの漫画がお好きな理由というのが、私がFEの同人活動を始めるきっかけになった、その同人作家さんの作品を読んだ時の衝撃に似ておられるようなのです。
    そして、覚醒についてはちょっと懐疑的ながらも、細々と長いこと同人活動をやめていない私がほぼ初めて出す本を、いろんな感慨も込めて、ご自身初の通販をしてくださったということなのでしょう。
    嬉しかったです。すごくすごく嬉しかったです。
    こういうエモーショナルな書き方しか出来ない自分がすごく恥ずかしいですが、本当に嬉しかったです。
    FEを描くようになって、迷ったり、自己嫌悪になったりしながらも「とにかく自分が描きたいものを描いていこう」と決めてやってきた数年が、報われた気がしました。
    今はもうFEの同人活動はされていない、私を救ってくださった作家さんに、胸を張ってお礼のお辞儀ができるなあと思ったりしています。

    通販をする、と決めてご注文のボタンを押してくださった皆さんの、その一歩踏み込んだお気持ちがすごくありがたくて嬉しくて、ご注文ひとつひとつがお気持ちをいただいているように思えています。
    本当に本当に、ありがとうございます!


    ただ、これ「フールプルーフ」まだ皆さん読んでない段階ですからね!!
    あれ読んだら超絶嫌われるんじゃないかと本気でびくびくしています!!

    ということで、ブログにだけちょろっとこの本のことを書いておきます…

    私は過去にいくつか漫画を描いていますが、タイトルをないがしろにしたことがないというか、ないがしろな時はタイトルを付けてないです。タイトルは、基本的に全部「その漫画のいちばん言いたい事」です。
    フールプルーフというのを検索しますと、一番に出てくる「IT用語辞典 e-Words」というページから意味を引用させていただきます。

    フールプルーフ【fool proof】
    工業製品や生産設備、ソフトウェアなどで、利用者が誤った操作をしても危険に晒されることがないよう、設計の段階で安全対策を施しておくこと。正しい向きにしか入らない電池ボックス、ドアを閉めなければ加熱できない電子レンジ、ギアがパーキングに入っていないとエンジンが始動しない自動車、などがフールプルーフな設計の例である。
    「fool proof」を直訳すれば「愚か者にも耐えられる」だが、その意味するところは「よくわかっていない人が扱っても安全」。その思想の根底には「人間はミスするもの」「人間の注意力はあてにならない」という前提がある。安全設計の基本として重要な概念である。

    まさにこれがテーマといいますか、一番キモの部分です。しかもタイトルが回文になってるところが気に入っています。
    すべて当てにならないふわふわとした推測の中で、あるキャラクターだけが使う「絶対」という強い言葉こそが、私が信じていることだったりします。
    なので、怖い話ではないつもり…なんですけど、そもそも怖い話っぽくしようと思って描いていたので、まったくそうじゃないというのも嘘といいますか…

    なんだかお金もらって人を煙にまくのは悪いことなんじゃないかなぁと思ってきました…
    本当にすみませんすみません!!
    ただ、こういうの、あんまり無いじゃないですか!珍しいっていう意味で、どうかひとつ!!www
    あとなんか、デジェルごめん!!みたいなwwww


    また長くなってしまいました。
    しばらく本はいいかなーと思っていますが、いつか自分のFE全漫画収録した本とか作ってみたいなーとはずっっと思っていて、別に手ブロの漫画をそのまま収録するのもまったく問題ないというのは最近実際刷ってみて確認出来てるのでそのままでもいいし、全部描き直してもいいかなーとも思ってますが、とりあえずは普通に新しい漫画をウェブで描いたりしたいです。

    でもなんというかしみじみ、自分の描きたいと思うものを描いて受け入れていただくというのは究極に幸せなことだなあと噛み締めておる昨今でございます。

    今後とも、よろしくお願いいたします!
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