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うん・・たしかに せいいきを おかすことは つらい・・・
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    前回の日記で書きましたが、「るろうに剣心」の実写映画が大変気に入ったので、この熱い思いをぶつけるところは、だいたい手ブロかこのブログなので、いろいろ用意してぶつけることにします。

    映画館で2度観てきました。
    あと、原作漫画を現在5巻まで読んで読みました。ざっくりした映画の範囲はたぶん4巻までかな?



    健くんの剣心の髪の毛とか絶妙っすよねえ〜〜〜!
    健くん仕様の剣心描こうかとも思ったんですが、やっぱり漫画版のカラーリングが剣心!て感じすよねえ…。

    2段構えで文章を書くつもりです。
    1段目は、ネタバレせずに、漫画原作の実写化についての話と、2段目は、ネタバレありの映画自体について書こうと思っています。今回は、1段目の話を書こうと思います!もしお暇でしたら、くっっっっそ長いですが、折り畳んでおりますので、読んでくださったら幸いです!!

    いやしかし、結局「桐島、部活やめるってよ」も良過ぎて、どうしたんだ日本映画!!って感じです。
    今まで映画をたくさん撮って来た感じじゃない、良作をじっくり作ってきた若い監督が素晴らしいのでほんと幸せ!!今後が凄い楽しみっす!!
    桐島の件も書きたいんだけどなあ、自分が暗い高校生活をギリギリ生き抜いた話でゲッソリした内容になりそうだけど…www


    拍手&コメントありがとうございます!!
    ・猫虫さん、コメントありがとうございます!ポルトギューはああいう感じのやつですwww単価も安いうえにぴりから旨いので沖縄土産には最適だと思うー!!wwww次があったらお願いします!!!!

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    【ネタバレなしの話:漫画原作実写化と剣心】

    私たちは今まで、法治国家とは思えないほど大量のテロ攻撃を受けてきました。
    そして愛するものたちが討たれていくのを、ただ手の届かないところで歯がゆい思いで見守るしかなかったではないですか。
    それが繰り返される毎に、私自身も息の根が止められてしまったのです、愛ゆえに…。

    というのは、漫画原作ものの実写化の話です。
    漫画好きな者は皆、ある日突然わき上がる自分の好きな漫画の「実写化!」というニュースに、足下をすくわれます。もちろん、理由は簡単。昨今、テレビや映画が確実なヒットや低予算を補うために「大人気漫画の実写化」を安易に行うせいです。
    私が最初に見た、自分が好きな漫画の実写化はなんだったのか思い出せないのですが、この、「実写化」の文字に対する自分のざらついた気持ちを推測するに、まず良い目に会ったことがないというところでしょう。

    私が、心底実写化というものを憎むに至ったのは、『動物のお医者さん』の実写化連続ドラマです。

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    『動物のお医者さん』が連載開始された時、私はその飄々とした作風の魅力に捕われてしまい、佐々木倫子先生の漫画を買いあさり、新刊が出ればすぐに買って、今考えてもあれほど愛した漫画も無かったなと思うほどです。
    何度かドラマ化の話が持ち上がったけれど、佐々木先生が断っているという噂で、今でいう「鳥山先生がパチンコにドラゴンボールを売らない心意気」みたいなものをすごく感じて、嬉しかったものです。
    というのも、この「動物のお医者さん」のおもしろさというのが、実に漫画でこそ光る面白さだったからで、具体的な例で言うと、この話は獣医大の学生の話で、取材で作者が得た「獣医大生あるある」を読者に飄々とのほほんと独特の間合いで示されるわけですが、この漫画の最大のポイントは「動物が喋っている(ように見える)」ところにあります。
    主人公が飼うことになるチョビというシベリアンハスキー犬(漫画の人気のせいで一躍人気ペットになり、狼ばりの大きさのせいでその後無責任な飼い主が問題にもなった)や、主人公の祖母が飼う三毛猫のミケを筆頭に、とにかく出てくる動物たちには「それ食べていい?」「なんやねん」「オレは走るぜ!」などと登場シーンの横に書き添えられていて、実際に言っているわけじゃないんだけどそう言っているように見えるから言っている、ということで物語が成立しているわけです。これをテレビドラマにするとどうなるか。
    このドラマは、人気漫画が原作だから文句を言われないようにしよう、というスタッフ側の気持ちはとてもよく伝わります。それは、ただセリフをなるべくそのまま言わせたり、セットが実に忠実だったりする点で感じられます。が、なんだか抜け落ちているものがあって、それが存外重大すぎるというところが、このドラマの『コレジャナイ感』を深くしている部分のように思います。
    たぶん、佐々木倫子先生の漫画は、テンポ感なのです。物語ははっきりいって問題ではなく、中身が魔法使いの話でも戦争の話でも、佐々木倫子先生の漫画には、絶妙なところで絶妙なセリフが、しかも吹き出し以外の部分に書いてある。そこで私たちは笑うのです。
    主人公のハムテルを演じた吉沢悠さんは好きな役者さんなんですがハムテルというにはあまりに雰囲気が違うことを除けば、他の役者さんは概ね風貌まんま(特に二階堂を演じた要潤さんは、二階堂のダメっぷりをテンポも絶妙に演じてたので素晴らしかったです、要さんの二階堂がいなかったらたぶん最終回まで見てられなかった)で、ツッコむところなさそうなのに、何かが大きく違う。それは結局、表層的にセリフを同じにしてとにかく同じ行動をさせればオッケー、ということではないのだというのを如実に表しているのではないかと思うのです。

    逆の意味で言うと、私が思う今までで一番の実写化の成功例というと、「のだめカンタービレ」です。

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    のだめも漫画を読んでいて、実写化すると聞いてぞわぞわしたのに、裏切られてすごく嬉しかったです。
    これほどファンから迎え入れられた実写化は無いのでは無いかと思います。
    私はそれまで、上野樹里はわりとしっかりした人という印象があって、のだめっていうダメな子を演じるのはどうなるのかな?とぼんやりと思ったのですが、それ以上に心配だったのは千秋で、黒王子っていわれる全身黒い美男子を、いわゆるイケメンとも違う、その頃たしか茶髪のイメージだった玉木宏が演じるというのにしっくり来なくて、不安を抱いていたのですが、いざ蓋をあけてみたら、私としては、一人とて違和感のある登場人物がいなかったんです。
    たぶん、「音大あるある」が盛り込まれながらも実にのだめというのは少女漫画的な装置が多くて、俺様イケメン王子には弱点が。天然エキセントリック少女は唯一無二の演奏を持っている。嫌な女かと思ったら実はいい人、イキがっているルックスの内側で深く悩んでいる、単にお騒がせキャラかと思いきや周囲に気を配る等、キャラクター設定も実に少女漫画的。ステレオタイプといっても良いかもしれませんが、それがたぶん良い方に作用していて、演じる役者さんもキャラクターを掴みやすかったのではないかと思うのです。

    私は、実は少女漫画というのは少年漫画よりも実写化しやすいと思っていて、映画というのは絵的な綺麗さよりも心理描写の骨組みの確かさのほうが重要視されるものだと思っていて、少女漫画というのも実にそういう性質を持っているからです。少年漫画(いわゆる少年ジャンプ的であるということ)は、キャラクターの面白さ、展開の目新しさ、絵の上手さ(立ち絵の綺麗さ・スピード感など表現力すべて)が面白さを決めるので、あらすじというのは二の次にされがちな印象があります。実写化すると、下手をするとその面白さが半減してしまう可能性があると思っています。
    共に少女漫画でありながら、のだめのドラマが成功例で、動物のお医者さんが失敗例と私が感じる理由は、あまりに動物のお医者さんは少女漫画的なところから逸脱した、登場人物たちの間に感情の行き交わない、不思議な面白さが持ち味の漫画だったからです。誰かが恋心を抱いたり、誰かと誰かが理解しあえずに喧嘩したり、誰かのことを思って顔色を変えたりしないのが佐々木倫子の漫画であり、それを実写化するのであれば、方法はたぶん「ただなぞること」では少なくとも無かったのではないかと思うのです。

    では、これを踏まえて、るろうに剣心の映画実写化についてですが。
    最初にこの、実写化!の一報を聞いた時に思ったのは「負け戦」という一言でした。
    しみじみと、ああ私の大好きな漫画じゃなくて良かったなあ、と思ったのも覚えています。
    変な話、私は動物のお医者さんが好きすぎたので、あの実写化によって「実写化にわくわくする気持ち」というのは完全に死んでしまったんです。もうビタいち期待しないようになってしまって。
    その後、あっほんとに撮影してたんだ!みたいな気持ちで見たそのワンシーンの画像なんかで、武井咲ちゃんの薫がなんだこりゃって感じだったりして、これは…と思っていたのですが。

    いつもだったらまずスルーするはずの漫画の実写化映画を、結局公開わりとすぐに見に行こうと思った理由は、予告編です。



    なんだか、すごく良さそうに見えたんですよね。あれ?アクションかっこよくない?みたいな。
    そこでこう、 死んだはずの実写化を期待する気持ちが、むくりと起き上がったんですよね。
    まあゾンビみたいなもんでしたけど…見てダメだったら笑ってネタにすればいいや、面白かったらめっけもんだ、ってこう自分の心に言い聞かせてですね…自分で思っている以上にたぶん実写化されて傷ついたものがいっぱいあったんだと思うんですよね。自分にすら言い訳しないと見に行けないくらいには。

    結論から言うと、私は今回のるろ剣の実写化は「成功」と思っています。なにせ役者さんたちがすごくハマっている所が素晴らしいし(ちなみに言うと画像の1シーン切り取っても伝わらない、武井咲ちゃんの声と目の演技はちゃんと薫になってたと思う!)、原作には描かれきれていなかった、幕末を生きて明治に生き残ってしまった侍たちの悲しみを丁寧に描写しているところが素晴らしいです。ただ、これは原作が不備で映画でプラスされたということではなく、たぶん和月先生は本当はそういうところを深く掘り下げたいと思っていたけれど、媒体がジャンプで、ジャンプは毎号バトルしてかっこよく描かれていなければならないから心理描写をしているヒマがなかっただけ、というものなんだと思うんですよね。映画を作った人たちは、きちんとそれを理解して、そこにこそ剣心を実写化する意義を認めたというのが、ほんとに素晴らしいと思うし、奇跡的だとも思うんです。
    だって、誰かがとっくにしょーもない実写化しちゃってたっておかしくなかったんですもん。

    奇跡といえば、大友啓史監督が、NHKで「龍馬伝」を撮り終えてNHKを辞め、最初に撮ったのがこの映画だというのがまた絶妙だったと思うんですよ。
    龍馬の話が明治維新の話で、剣心の話が明治10年の話ということは、ほぼその後の話のようなものだとも言えると思います。私、龍馬伝見てなかったのでもったいなかったなとしみじみ思うのですが、健くんが人斬り以蔵やってたんですってねー!しかも蒼井優ちゃんとか青木崇高さんとか香川照之さんとかみんな、龍馬伝組なんですね。
    勝手知ったるスタッフで集まってるんだから、一から始めるより遥かに呼吸や手順は出来てるわけですよ。


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    私は、剣心っていうキャラは、コミックスの中の和月先生のキャラメイクについての文章を読んでも実にそう思いましたが、誰っていう感じのキャラじゃないんですよね。美形で中性的、後付けで頬にバッテン、あとは能力が異常に高いというだけで、いわゆる「これってエリカ様まんまだね!」「これってGACKTっぽい!」とかいうキャラではない。三次元で誰、って感じのキャラクターじゃないんですよ。だから逆に、健くんで問題ないんです。
    健くんで問題があるとしたら、風貌じゃなくてあとは剣心みたいに動けるかどうかだと思うのですが、観ていただければわかると思いますが、想像のはるか上ゆく身体能力と技術と努力を感じます。
    あまりのアクションの説得力に、ストーリーのこととかどうでも良くなる感じですwwww

    先に言った理由で、少年漫画は映画に向いていないと思っているのですが、こと、キャラクターという意味でいえば大変魅力的ですよね。何かに天才的な主人公、主人公をひたむきに支えるヒロイン、主人公を認めて集まってくる独自の技を持つ仲間、ヒリヒリするような憎たらしい悪者、泣く泣く拳を交えることになる好敵手、主人公の力が及ばない強大なボス……少女漫画が先輩を思う主人公の心理を描写してる間に、少年漫画はキャラメイクにかけては凄まじい努力をしてると思うんです。

    るろ剣が愛されている理由は、たぶん登場人物の面白さがあると思います。
    ただ、漫画に出てくる髪の毛がツンツンした少年が、リアルな現実社会にいるかといわれるとあまりいなくて、それを実写にするとなったら、いきなりそこに「漫画」という馬鹿らしさが入りこんでくるんです。
    監督は、原作への敬意を忘れないまま、「マンガのキャラクターだから」ということに甘えず、本当に幕末・維新後にこういう人物がいたかもしれない、だとしたら実際はどう動くのか?そこが漫画を飛び越えてもかまわないから、と役者さんたちに指示していたそうです。
    たぶん、観た人みんな思うと思うのですが、登場人物が全員、いそうなんですよ。
    それこそ、剣心みたいなキャラすらいたんじゃないかと思えるし、ちょっと突飛な左之助の、あの格好すらありえるくらいいそうなんですよね。
    そこがほんとに素晴らしいと思いました。これこそ、少年漫画を原作にして実写化する意味なんじゃないかって。

    外国で言うと「X-MEN」の映画を観た時に、アメコミファンはみんな、この実写の剣心に思う気持ちを味わったんじゃないかと思うんですよね。それまでのアメコミ映画は、ド派手でコミカルな悪役が奇声を上げてるような映画だったので、漫画じゃ真っ赤や黄色や真っ青な全身タイツを着てるヒーローが、黒い革のスーツをビシッと着込んで日常と地続きのところで生きている感じが凄かったんだと思います。

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    でもねー…じゃあキャプテン翼をリアルに実写化したらいいのかっていったら、それってただのサッカーの試合の映画になっちゃうし、聖闘士星矢のリアルってなんだよって話にもなりますよねー。
    だからたぶん、少年漫画の実写化は酷い事になるのがだいたいで、るろ剣は、みんなが思ってたほど世間から浮いたヒロイックファンタジーではなかったってことなんでしょうね。

    私の結論としては、実写化を成功させる秘訣は、キャラクターがキャラクターとしてそこにきちんと存在してるように描けるかどうか、ということです。ちょっと似てなかろうが原作と違う展開になろうが、そのキャラクターが、漫画で描写された通りの性格や志でその世界観に居れば、まずそんなにガッカリされることはないんだと思います。現代劇だから実写化は簡単だろう、ファンタジーだからCG使えば楽勝、とかそういうことではなく、登場人物にきちんとした存在を与えることが出来るか。そこなんではないかと思うのです。
    あとは、原作に対して敬意を払うこと。これほんと重要だと思います。
    るろ剣にはそれがあります!!おすすめです!!!


    結局また長くなりすぎて2回に分けなきゃいけなくなりましたが、次回、ネタバレ満載でるろ剣映画の細かいとこの話をします!!
    大ヒット上映中ですので、ぜひ少しでも興味のある方がいたらご覧下さい〜!!
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