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うん・・たしかに せいいきを おかすことは つらい・・・
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    なんか最近手風呂で漫画的なものばかり描いているので、時々ぴくしぶを見ると、人様の覚醒絵がかわいらしくてたまらんすな!!!
    私もなんか描きたいなーでも時間ないな、でぐるぐるします。
    ま、考えるとやりたいこといっぱいあってやりきれないくらいだなんて、幸せなことですよね~

    coraline.jpg


    前回の話が途中ですので、続きです。
    でもまあ言わば、私の書いてることなんて人様の意見や発見を持ってきてるだけなので続きもなにもおこがましいですけども。

    ジブリ映画の見方が変わったのは、「崖の上のポニョ」を見に劇場に行ってからです。
    ご覧になっていらっしゃらない方がいたら、是非、ビデオレンタルして観ていただきたいです。
    テレビでは、たぶん、少なくともここ10年はやらないと思いますので、是非。(なぜなら津波の映画だからです)
    で、観ていただいて、是非あの恐怖体験を共有したいです。

    私は普通にナウシカ世代で、比較的ずっと宮崎アニメを「国民的」と認識して生きてきたと思うのですが、ラピュタが好きで、割と楽しくずっと観ていたと思うのですが、頭にハテナが出始めたのは…モノノケ…いや、たぶん千と千尋あたりからだと思います。
    たぶん、私のハテナはこういうことです。
    「…あれ?これたぶん何か正面から描かれてるのと違う意味があるよね?でも私の受信機の感度が悪いのかよく理解できないな」という。

    その後、ポニョを劇場で見終わり明るくなった時発したのは「これ、ホラーだろ!!」でした(劇場もざわめいていたw)

    国民的映画だと思ってみているうちにいつの間にかグラデーションしていて、気づいたら引き返せないところまでホラー映画になっていた、っていう認識でした。
    家に帰ってネットでネタバレ解説してるサイトとか探しまくりました。なぜなら、あまりに怖くて精神不安定になってしまい、なにかしかの説明をしてくれるものがないと寝られない感じがしたからです。


    言わば、宮崎駿の描く世界というのは「異界との境界の話」なのではないかということです。
    別の言い方をすると、某方の言葉を借りれば、「子供と老人以外みんな死ね!」というwwww

    そして、異界の境界の件で、コララインは実に宮崎アニメのような世界観である(2003年のヒューゴー賞を獲った児童文学が原作なので、千と千尋を知ってる可能性もある?)というお話を、折りたたんで!!


    拍手&コメントありがとうございます!!
    ・Asさん、コメントありがとうございます!!コララインご覧になってたんですね!私もナイトメア大好きで、劇場公開された折に「行かなきゃ!」と思っていたらあっという間に終わってしまい(たぶん公開劇場も少なかったのか)、観なきゃ観なきゃ…と思っていたのに、コープスブライドみたいに…いやあれも面白いんですけど今思えば監督違うんですよね、ちょっと肩透かしだったらどうしようかなーとか思っててやっと観たらどストライクでした!!早く観ればよかったあ!ブルーレイ買います!!マッシュルームオムレツは確かにおいしそ…でも危ないですよあっちのごはんは!w私はマッシュポテトにグレービーソース?が食べたかったです電車で運ばれてくるやつwいろいろありがとうございました!これからもがんばります!!
    ・こはさん、コメントありがとうございます!お久しぶりです!お母さん業おつかれさまでございます!!そうですか同梱版買われたんですねー!結局欲しい人のところに届いたみたいでほんとよかったですねあれも!是非創作がんばってください、結婚の話だから無限にできそうですよね!!wwwありがとうございました!

    拍手[1回]


     
     
     
    今、コララインの原作の人が宮崎アニメ知ってる人だと書いてしまってミスったかなと思ってWikipedia見たら、英語吹き替え版のもののけ姫の脚本してやがりましたよあんたやっぱ宮崎アニメ好きだな!!wwwww

    さて、宮崎アニメの異界との境界の話の件。
    なんかもしかしたら一度くらいこの内容の記事書きませんでしたかね?ふあん。


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    「崖の上のポニョ」が怖いのは、ただごとじゃないことが起こっているのに登場人物がまったくその、気にするべきことを気にせず、違うことを気にしている部分にあると思います。それはまさに私が千と千尋あたりから感じている、あれ?私がわかってないのかな?の違和感の元なのかもしれませんが。
    千と千尋にはまだ、千尋が異界に留まり続けることになる理由が(呪術的とはいえ)あるから、この違和感の元は異界だからなのだと納得できたのですが、何せポニョにはその境界がはっきりしないうえ、気づいたらもう引き返せない静寂の世界に閉じ込められてしまっているんですよね。
    静寂の世界って言いましたけど、ぶっちゃけて言えば「あの世」…なのかなぁ…

    ポニョを人魚姫の物語と捕らえた時、人魚姫と人間の恋?が成就するためにはいくつかの壁があり、それを乗り越えないといけないわけです。アンデルセンのやつで言えば人魚姫は足を得る代わりに声を失い、愛ゆえに最終的には泡となるわけですが、異界の者とこちら側の者が接触することは大きな代償を払ったり、別々であれば起きなかったようなことが起こることであると常々考えられていた、ということに起因するんでしょうか?
    昔話にしてもなんにしても、泣いた赤鬼が青鬼を失ったように、一寸法師が鬼を退治して打ち出の小槌を得なければいけなかったように、かぐや姫を求めたこちら側の人間たちが結局大きな代償を払い続けて何も得られなかったように、一事が万事、おとぎばなしとされているものは異界とこちら側が触れ合うのは大変だよっていうことを示していたんだと思います。

    そういう意味で言うと、もしかしたら宮崎駿は純粋な意味での、おとぎばなしの創作者なんじゃないかと思うのです。

    で、まあ…ポニョなわけなんですけど、ポニョは出だしからずっとその違和感と不気味さが際立ってます。隠す気さらっさらなさそうです。なぜポニョがこちら側と接触するに至るかといえば人間の不法投棄?とかゴミ問題なわけなので、たぶん仕掛けたのはこちら(と、宮崎駿は思っている)なんです。そこで出会ってしまった主人公とポニョは心通じあい、ポニョは彼の元へやってくると。異界の者がこちら側に来るということは大きな代償を払うはず。で、結果すげー代償を、ポニョではなくこちら側の私たちが背負ったということになる(こういう風に受け取るとまじで金輪際未来永劫テレビでポニョはやらないんじゃないかと思うわけですが)わけです。その後の世界がすごい怖い。みんな微笑み、手を振って、思いやりあっている。けど、ここどこ??っていうwww
    本当に、レンタルをお薦めします。是非見てエクソシストより怖い宮崎駿先生のメッセージを受け取ってください!!
    しかも、恐ろしいことに、これは例えば宮崎駿先生がお年を召してここへきて思ったことか、というとそうではなくて、1973年のパンダコパンダ雨ふりサーカスもほとんど同じ話ですからね!!!こちらも必見でございます。


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    ポニョを調べてそう思ってしまったら、さかのぼっていくとほとんどの宮崎駿作品は、異界との接触の話ではないですか。
    ハウルは突然魔法をかけられて老女にされてしまった?ソフィーが、強大な魔法の力を持つハウルと暮らしていくことになる物語。そのハウルも流れ星に当たった少年で、これも唐突に異界と出会ってしまった人物なわけです。ハウルの生い立ちとカルシファーとの関係は実に異界とこちら側っぽいですよね。悪魔との契約ってそれっぽい。ちなみに言うと、フード理論の福田里香さんは、ハウルの食事シーンの話をされてて、ベーコンと目玉焼きをソフィーが作るシーンで、帰ってきたハウルが卵とベーコンの追加を指示して、玉子を自分で割ってフライパンに落として卵の殻はカルシファーにくべる(ハウル・マルクル・ソフィー・カルシファーで食卓を囲みますよ!仲間ですよ!の意)、みんなで食卓を囲んで食べようとしたらテーブルに魔女の呪いが取り付いて、気分を害したハウルが食べなかった自分のごはんをカルシファーのいる暖炉に捨てる(微妙に仲間意識からずれているハウル、食べ物を粗末にする者は悪人である理論からするとハウルは悪人ぽいけど、捨てたのはカルシファーにやったことになるから絶妙に悪人と思えきれない部分が残る)って言ってました。んなるほど!!


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    おっとハウルの話が長引いてしまいましたが、千と千尋は冒頭部分が実に恐ろしくて、静止を聞かない両親は異界の食べ物を食べて豚になってしまうなんてほんとホラーだと思うし、もののけ姫は、たぶんエボシ御前→アシタカ→サンの順に異界に近くて、もののけ姫はまさに異界と境界の話を地で行ってると思います。ちょっと飛ぶけどもののけ姫とナウシカは人物と異界(ナウシカでの異界は腐海か)の関係がすごく似てますよね。クシャナにしてもエボシ御前にしても、完全に身勝手な悪人とは描かれてないところも、まさにふたりが「こちら側」としてがんばって生きてるからなんじゃないかと思ったり。魔女の宅急便においては、主人公があちら側、異界側っていうのがポニョに似てるでしょうか。彼女はジジを失ってしまうけれど、一人で生きていく力を得ていく…のかな?代償は払うけれど、こちら側との融合が図れた人魚姫なんでしょうか。こじつければいくらでもこじつけられそうですけど、原作つきのやつはなー…でもなんでこの原作で宮崎駿が映画を撮りたいと思ったか、はかなり重要だと思います。ラピュタは…一番異界感が薄いと実は思っていて、比較的地続きのところに天空の城はあるし、すごく現実主義者的なムスカが出てくるので、ちょっと特異な気がします。ものすごくわかりやすい勧善懲悪であるのも、ちょっと御大らしくないっていうか。でもなんだろう、ラピュタのロボット兵とシータが触れ合った瞬間とか、どきどきしますよね。


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    問題はなー…トトロな気がするんですよね。トトロって、今も子供があっるっこー!あっるっこー!って歌うくらい人気あるじゃないですか。でもすごい童話的に包み込んでるけど、実は怖い話だったらどうしよう、ってここまで読んできてくださった方なら思いませんか?
    有名な、さつきとメイが死んでいる説とかあるじゃないですか。あれって調べるとなるほど…と思わされる部分も多いですが、それを何故なるほどと思ってしまうのか、逆に言えば何故そんな説が浮上するのかといえば、やはりたぶんそう思われてもおかしくないような描写やセリフがいくつもあるからで、トトロってなんなのよ?ということも考えると恐ろしいわけですよね。トトロこそ、まさに異界との接触の話で、しかも代償を一切払っていない宮崎駿アニメの稀有な映画。ここがまた怖いんだよな…もしかしたら払ってんのに気づいてないのかなとか…wwww

    あ、ちなみに、私は唯一紅の豚だけ見てないんですよ生涯一度も!!今度ぜひ見てみたいです。


    長々長々宮崎駿へのいちゃもんwを言い続けてまいりましたが、ようやくコララインの話でございます。
    多少ネタバレをしていきたいと思いますので、内容一切知りたくない!という方は読まないで飛ばしていただければと思います。


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    「コララインとボタンの魔女」は、「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」の監督、ヘンリー・セレックの映画です。ナイトメアはティムバートンの映画と勘違いしそうですが(私もしてた時期あり)、ティムは原案・原作なんですよね。まさにあの感じでコマ撮りアニメで、素晴らしい世界観が展開されています。公開当時行こうと思っていたら終わっていた、という悲しい思い出とともに、いつか見なきゃ見なきゃ…でずっと来てしまい、やっとこないだレンタルして見れました。いやー、最高っすな!!怖いしかわいいし最高じゃないですか!

    コララインのあらすじを。
    コララインはライターと編集者の両親と共に古い屋敷に引っ越してきます。そこには上の階と地下があり、別の住人が住んでいます。引越しの荷解きをする間もなく両親が仕事をし続けているので暇で寂しくてしょうがないコララインは、黒猫や、大家の孫の男の子などと知り合いますが寂しさは癒されないまま。ある日、家の中に小さな扉があることに気づき、そこを開けてみると…壁があるだけ。でも、夜になり部屋で寝ていて見かけたトビネズミを追っていくと、あの扉の中にトンネルができている!中に入ってみると同じお家。でも、そこにいるお母さんとお父さんは料理を作ってくれて歌を歌ってくれる楽しくて優しいいつもと全然違う二人!ただ…目がボタンであるのを除けば…。コララインはそちらに夜な夜な行くようになって、楽しい時間を過ごすようになるが…?という話。

    もはやわかっていただけると思いますが、これ明らかに「異界とこちら側の話」なんですよね。
    しかも取り返しのつかない事態になっていきます。最後まですごいスパイスの利いた話です。ちなみにホラーとしてですけどwこれ子供が読む児童文学なのほんとに?w

    コララインはこちら側にいる時、引越してきて早々時間がない両親が、ろくに買出しに行けずに食べ物が無くて何かベチャッとした食べ物をお父さんが作ってみんなに出す(まずそうながらも辛うじてみんなで食卓を囲んで食べる)んですが、トンネルを通って行った先の食卓は子供の夢みたいな食事が出て実に全部美味しそうなんですけど、フード理論を学んだw私は、異界のボタンの目のお母さんたちが食卓を囲んで「何かを食べるか」をすごい気にして見てたんですけど、結果、魔女であるボタンの目のお母さんは一切食べ物を口にしている場面が出てこないんですよ!(いわゆる、正体不明者は物を食べないの法則)食卓は囲んでいるけれど、コララインが食事を食べるシーンではカメラはコララインに寄っていて、ボタンの目の両親が食べているかはわからない(食卓を囲んでいないし一緒にごはんを食べていないからまったく仲間とは言えない)、ありとあらゆることが、異界の食べ物を無用心に食べるコララインに対する「志村!うしろうしろ!」状態なんですよ!!
    ちなみに、異界のボタンの目のお父さんは一緒ではないものの食べ物を食べるシーンが出てきますが、そちらは魔女に強制されてただけの実はイイ人という描写が出てくるんですよね…。

    コララインはおっかない鏡の国のアリスのようだし、私が思うのは、千と千尋のようではないかということです。
    若干ドライな両親との関係、しかしその両親を助けるために主人公が命がけの奮闘をする、異界の食べ物を食べてから事態は急激に悪化する、両親のいる場所をコララインが探し出す(いる・いないを判断する)、異界で喋らない男?に付きまとわれるなど、似た仕掛けが多いですよね。あと今、同じこと考えてる人がいるかなと思って調べたら「コララインはキャロラインと呼び間違われることがある→千と千尋の名前の言い換え」を指摘してる人がいました、なるほど!
    あと、助けてくれるかっこいい黒猫は、異界では会話することが出来、ジジに似てるという説もあるみたいです。

    これだけ我らが国民的アニメの影響受けている、のではないか?と思わせてくれるコララインが、面白くないわけないじゃないですか!!両親の居場所なんてハッとするし、アイテムゲットして戦いを有利にするみたいな展開とか、わくわくするしホラーだし最高です!
    ご覧になってない方、是非!!おすすめいたします!!怖いですけどね!!


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    しかし、コララインの原作のニール・ゲイマンは割とかなり宮崎駿の影響を指摘されてる人なんですね。彼が手がけていて有名なアメコミのサンドマンという漫画の絵はあの!天野喜孝画伯らしいですよ!!日本のそういうの好きな人なんすかね?この本高いけど買ってみようかな~?


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    ニール・ゲイマン、天野 喜孝 他

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    いい加減長くて申し訳なかったです。ここまで読んでくださった皆さんも是非、この長文を読んで徒労したおみやげに、フード理論と異界との境界の話、気にしていろいろ見てみてくださいまし。
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