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うん・・たしかに せいいきを おかすことは つらい・・・
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    ファイアーエムブレムの絵を描いたりサイトをやったりしています。
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    FEの世界観を愛しています。
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    私は生まれも育ちも鼠国の近所で、地元大好きっ子でございます。
    実家のそばに住み、実家の近所で転々と引っ越したりする日々です。

    さて、先日、自分の両親でもなく友達でもなく、子供もいない状態で接待的にディズニーシーに行ってきました。
    大人四人でしたが、私以外の三人は、ほぼ80年代以来ディズニーランドにも行った事がないという方々。
    シーってものが存在するのは知っているが全く何があるのかわからない状況、というお話です。

    もともと私は計画立てたり目的地を調べたりするのが好きなタチとはいえ、ここまで自分の双肩にすべてが掛かっていることが無かったので、自分なりにいろいろ考えました…。

    P6260152.jpg

    という、ディズニーシー攻略といいましょうか心構えといいましょうか、行ってきた日記をレポートしてみたいと思います。ディズニーランドにあまり行ったことがなく、でもディズニーランド大好き!行きたい!ディズニーランドって行けば楽しい夢の国だよね!と思っている方に捧げる長文になります。ディズニーランド大好きで何度も行ってる人も笑ってもらえるのではと思います。今回は読み物として。


    塗り絵日記に拍手ありがとうございます!!
    そろそろ自分の絵も描きたいかなぁと思っております!!よろしくお願いします!

    拍手[0回]

     
    ======================

    私は地元に住んでいることによって、他の土地の人よりもかなりスナック感覚で鼠国に行っている。
    そして、あの国の恐ろしさ、無計画な者に対して剥く牙の鋭さを知っている。
    ファストパスの無かった時代に、スペースマウンテンに三時間並んだことだってあるのである。
    しかしそんな苦行も、自分が若く、自分の責任において取った行動だったから耐えられたのだ。
    三十路も越えて、目上の方を連れ接待する目的で鼠国に乗り込み、無軌道に時間ばかり消費して楽しんでいただけない状況など作り出してはならないのである。

    ちなみに、今回は一番混雑する日を想定して記す。(実際に行ったのは土曜日)


    まず、接待相手に鼠国に求める簡単な二択を確認することから始める。
    それは「乗り物に乗りたい」か、「ショーを観たい」か、である。
    このどちらもを求めることはすでに鼠国に負けたに等しい行為である。二兎を追う者は一兎をも得ず。もちろん成り行きで乗れたり観れたりした場合はそれを楽しめばいいのであるが、事態は幾度もこの「どちらを取るか」の選択を強いる。その場合に最初に確認しておいた事で混乱せずに済み、事は円滑に進むのである。
    鼠国は一刻を争う場面がたびたび起こる。選択の主軸を決めておくことが重要である。

    今回の私の接待相手は「乗り物にのりた~い!」だそうである。ではそれを基本軸として計画していこう。

    P6260155.jpg
    (挿絵的に挟んでいきます、インディージョーンズのそばにある飛行機。型番はC-3PO)


    鼠国にはファストパス、という制度がある。皆様もちろんご存知であろう。
    しかしこの制度を適当に「乗り物にすぐ乗れる券~」程度の認識でいると、確実に損をする。
    ファストパスの大きなポイントを記すと、

    1.乗り物1つに対して一日の発券数には限度がある。
    2.同じ乗り物のファストパスを再度取得したい場合、「この時間に来たら乗れますよ」と書かれた時間を過ぎなければ、再度取得は出来ない。
    3.違う乗り物のファストパスを取得したい場合、1枚目のファストパスを取った時間の2時間後に取ることが出来る。(複数所持することが可能)
    4.グループの一人が全員分の入園チケットを持って発券所に並んで一気に取得する形がデフォルト。
    5.ファストパスに長蛇の列が出来ていてもひるまない。

    理解しているようで理解していないことが多い。特に2や3は、ファストパスを取ると書いてあるのだが屋外で楽しいテンションの時、読むような大きさの文字ではない。3を勘違いしてしまうと、「この時間に来て下さい」と書いてある時間を過ぎないと次が取れないのか、などと思ってしまったが最後、一日ほとんどファストパスを取れずに過ごしてしまう可能性もある恐ろしい罠である。

    P6260157.jpg
    (インディ・ジョーンズの周りの古代遺跡みたいやつはよく出来ている)

    鼠国と鼠海には大きな差がある。お酒が飲める飲めない、とかいう差ではない。それも大きな差ではあるが。
    鼠海の乗り物の数が少なく、出来不出来の差が大きいということである。

    鼠国の乗り物は、派手な人気アトラクションと言われるものが複数存在し(スプラッシュマウンテン、ビッグサンダーマウンテン、スペースマウンテン、ホーンテッドマンション)、更にコアなファンのいる乗り物があり(ハニーハント等)、比較的新しくまだ乗ったことがない人が存在する乗り物がある(バズライトイヤー、モンスターズインク)。今名前を上げたものすべてがファストパスの対象で、すべてが楽しく出来ている。すなわち、絶対ファストパスを取りたい!と思う乗り物が人によってバラける傾向にあり、すべて混んでいるがどれかに特化しないのである。

    しかし、鼠海は違う。単純に人が取りたいと思うアトラクションが決まっている。
    入園したすべての人が思うのは「タワーオブテラー」。落ちもの絶叫系であるが、この人気は群を抜いている。お化け屋敷要素×絶叫系なので、人気の揺らぎようがない。ここで、先に上げたファストパスのポイントの1が効いてくる。
    タワーオブテラーのファストパスを取りたい、と思ったら、開園時間から3時間以内に行かなければ、ファストパスは売り切れてしまうのである。
    しかも、これは主観かもしれないが、タワーオブテラーは見晴らしのいい昼間の方がより楽しめる作り、だと思われる。夜は夜で綺麗だなとは思うが、昼間の明るい時間の方がギャップがあって派手である。と、いうことは、3時間以内とは言ったものの、実質的には9時開園-22時閉園の日であれば、せいぜい開園2時間以内にファストパスを取らなければ日没前に乗る事が出来ないということになる。

    P6260247.jpg
    (京葉線からも見えるTOT様のお姿)

    今回の私の目的は接待である。必ずや日没前にお客様を大人気アトラクション・タワーオブテラーに乗せなければならない。
    まず私は「開園時間から入場すること」をお願いした。8時から開園する日もあるのに私が行く日は9時からであった。(これはもちろん、下調べの必須項目である。)8時40分には舞浜駅にいて、すぐに移動用モノレールに乗り、入口からアトラクション気分を満喫していただいた上で、9時入場を果たせねばならない。
    これを快諾していただいたうえで、さらに私は、まずは脇目もふらずにタワーオブテラーのファストパスに直行することもお願いした。これさえ終われば、勝ったも同然です、と。

    入場してすぐ、地球儀が噴水に浮いているような実に集合写真ポイントのようなところがあり、カメラを構えて同行者様をパチリ。しばらく楽しそうに入口を楽しんでしまいそうだったので、おこがましくも急かしながら、まずはタワーオブテラーのファストパス取りに直行…せいぜい、9時40分頃だったと思うのだが、結果取れたファストパスの時間は『15:55~16:40』…なんと午後4時台までの分が40分ですでに消化されてしまっていたのである。

    P6260249.jpg
    (TOT内部。写真を撮ってたら怒られてしまった。右上あたりに呪いの人形)

    きっと今日は2時間以内にファストパスは終わる。私は確信し、自分の案内が正しかったことに胸を撫で下ろした。

    こんなにタワーオブテラーが混んでしまうのにも理由があった。それは私の行った日は、タワーオブテラーが出来るまで一番人気であったセンターオブジアースが、夏の混雑期を控えて点検のため運行停止になっていたのである。これは滝落ち型絶叫系で人気があり、タワーオブテラーの人気ほどではないが皆がファストパスを欲しいと思うアトラクションであり、これが運休というのはタワーオブテラーの人気集中に追い打ちをかけてしまっているのは間違いなかった。

    少ない鼠海の人気アトラクションの中で、タワーオブテラー、センターオブジアースの他、確実にみんなが乗りたいと思うものは残るひとつ、「インディ・ジョーンズアドベンチャー クリスタルスカルの魔宮」である。
    私は、次はインディージョーンズに並びましょう、と提案した。

    P6260167.jpg
    (待ち時間も楽しい良く出来た魔宮内部)

    と、いうのも、ファストパスのポイント3で触れたように、ファストパスを1枚取ってしまうと、2時間は違うファストパスを取る事が出来ない。逆に言えば、2時間以内に並んで乗り物に乗れば、出て来たところでまた違うファストパスを取る事が出来るということである。

    こうして、無駄な時間をかけずに、ファストパス→乗り物→ファストパス、と繋いでいくことが鼠国を満喫する秘訣である。なぜなら、鼠国に居られる時間は最長でも一日14時間。すべてのアトラクションに2時間かけて並んでいては、最多でも7つしか乗る事ができないのである。
    (もちろん、食事・軽食・お土産購入にだって並ぶのだから、6つだって怪しくなる。)


    鼠海は、鼠国が蓄積して来た経験値を活かして作られた構造的な仕掛けがある。
    それはまっすぐにどこまでも行けないように出来ている点である。なるべくクネクネと歩かせることで、実際は狭い敷地を広く見せているので、直線で行けば5分もかからない距離を10分以上歩かせ、さも広いように思わせているのである。実際これは功を奏しているが、そのおかげで非常に移動が難しくなっている。

    鼠海は中心にある火山の、入口から見て表側と裏側に分けられている。その間を行き来するルートは2本ほどしかなく、一度裏側に行ってしまうと表側に行くのはとても面倒くさい。従って、一度裏側へ行ったら、出来る事すべて終わらせて戻ってこないと時間をロスすることになるのである。

    P6260181.jpg
    (この画像のどこかに、隠れミッキーがいるよ!ヒントは、1つの柱に2つです!みたいなことを言われて探して分かっても、えー丸が三つあったらミッキーなのかぁとちょっとガッカリしたりもする。)


    インディジョーンズがあるロストリバーデルタという地域は裏側で、私はまず裏側を攻めてしまおうと考えたのである。まだ午前中の9時台、人気アトラクションとはいえ行ってみれば70分待ちであった。
    …70分待ちは長いのだろうか。
    鼠国の待ち時間表記は、恐ろしいほどに正確である。年々、その精度は増すばかりだ。70分と表記されていれば70分きっかり待たされる。言ってみれば、早まることはあっても遅くなることはほとんどない。

    私は、100分を越えない待ち時間を、待ち時間と認めない。1時間程度は余裕で待ててしまうのが鼠国だからである。
    良く、付き合いたてのカップルが行ってはいけない場所に鼠国が入っており、理由は「待ち時間が長く付き合いたてでは間が持たないから」となっている。ある意味ではとても正しい。しかし昨今の、少なくともここ10年で出来たアトラクションは、少し話が違う。なぜなら、もともと混雑するのが予想されるアトラクションを作る時、並んでいる最中も楽しいように、待ち通路もあれやこれやと趣向を凝らして楽しい作りになっているからである。
    だから、私は人気アトラクションの場合の100分以下の待ち時間は意に介さない。接待としても安心して待つ事をお薦めした。最初は驚きの声を上げたお客様であったが、最終的にはとても楽しかったと70分を待ち続けた。

    ちなみに、タワーオブテラーをファストパスを取らずに並ぶと、200分近く待たされることもざらにある、とお伝えしておく。

    P6260183.jpg
    (グーフィーの中の人は他のキャラよりサービス精神溢れてて大変そう)

    インディが終わって、私は食事をしましょうと提案した。
    時間はまだ11時ほどであった。考えてみると綱渡りであった。
    鼠国では、人の行動の裏をかかないとだいたい混んでしまい、ジュース一杯飲めなくなってしまう。食事にアトラクションなみの時間をかけて並んでいては意味がない。考えるに、10時半、4時、あたりに食事に行くのがベストと思われる。夜の食事は、本来は鼠国で取るべきだと思われるが(だとすると午前中はグループを2つに分けて、ファストパス組、レストランに予約を取る組、と別行動するのがまず最初の仕事になる)私は鼠国の食事を基本的に信用していないので、鼠国を満喫したら、早々に切り上げて電車に乗り、違う場所で美味しい食事をした方がその日一日の総括に盛り上がるにはベストだと思っている。したがって、この日も地元に帰ってお酒を飲んだ。
    安いし旨いし最高である。

    鼠国での食事は、1人1000円前後で収まるものだけにしておくのを、強く推奨する。
    これだと、ある程度まずくても腹が立たない。レストランも予約出来るとはいえ、時間通りに行っても、ある程度優先的に場所をあけてくれる程度で、そんな扱いでお酒抜きで4000円のコースでは出費が大きすぎる。
    これはお金をケチって言っているのではない。鼠国の飲食に課せられたテーマは「美味しいこと」、ではない。「食中毒を絶対に出さないこと」である。これを守るためなら味は二の次であるし、確実に統一化された味になる。しかも店で作っているわけではなく店では温めているだけで、作っているのは(多分)同じ工場の同じ厨房なのだ。量と材料に多少の差はあれどほぼ作りは一緒。屋台のスナック菓子も、4000円のコースも、である。そこの対価で許されるのは、私は1000円前後と考えているのである。

    この日私は軽食程度の「ピザとパスタの店」「サンドイッチの店」「カレーの店」「メキシコ料理の店」をピックアップして接待相手にどこがいいですか、と尋ねた。メキシコ料理を所望され、インディの向かいの川べりに気持ちの良さそうな席のある店であったので、すぐに決まり、私はパエリヤを食べた。

    P6260182.jpg
    (ミゲルズ・エルドラド・キャンティーナというお店です)

    800円前後で、量は多くないがそこそこの胃袋を満たす程度にはあって、しかも美味しかった。飲み物を入れて1000円程度であるが味と量と値段がほぼイコールなので文句が出ない。
    素晴らしい。


    そしてとうとう2時間が経ち、どこかのファストパスを新たに取る時が来た。
    すでに私は「並んでまで乗りたくないもの」にファストパスを使うことを心に決めていたので、インディのすぐ横にある「レイジングスピリッツ」のファストパスを取ることにした。

    P6260187.jpg

    レイジングスピリッツは、360度一回転するジェットコースターである。
    これだけ聞くと、なんだかさぞや人気のありそうな乗り物のように感じるが、実はそうでもない。何故なら、この乗り物には物語性がないのである。
    鼠国の乗り物は、ミッキーの、ドナルドの、アラジンの、インディジョーンズの、と名前がついてそのキャラクターがいるからこそ人気がある。カリブの海賊も、一時期はスラスラ乗れるほど空いていたが、今やジャック・スパロウ(の人形)がいるから大人気である。
    一方、レイジングスピリッツにはキャラクターすら設定されておらず、その割に一回転という結構キモチ悪くなりがちな乗り物で、更に狭い範囲で作られているので乗っている時間が一瞬である。また乗りたい、とあまり思わされないのであるが、貴重な絶叫系であるのでファストパスは取る事が出来る。
    ここで取ったファストパスが、15:00~15:45。


    さてまた2時間潰す必要がある。とりあえず、火山の裏側を探索することにし、アラジンの世界の方へ行くことにした。

    P6260184.jpg
    (対岸から臨むアラビアンコースト。鼠海は写真を撮るのに風景が良い。)

    P6260226.jpg
    (この下にメリーゴーランドがある)

    鼠国で言うところのイッツアスモールワールド的乗り物(赤ちゃん連れでもゆったりできますモノ)である「シンドバッド ストーリーヴォヤッジ」や、アラジンのランプの精であるジーニーに跨がれるメリーゴーランドである「キャラバンカルーセル」が、比較的空いていたので乗ってみたり。20分程度の待ち時間は既に苦にならなくなっている。アラビアンコーストは、中東のマーケットのように入り組んで出来ているのでお連れするだけでも楽しんでいただける。流れ的にはいい感じである。

    P6260190.jpg
    (映画はとかく不評であったのにいつの間にか大人気のスティッチ。良く撮れた。ちなみにシーにはこういう、ナイスビューの場所でぬいぐるみとツーショットを撮る場所が各所に設置されている。大変混んでいます。)


    その後、こちらですあちらですとかなりスムーズにご案内していたはずが、今回痛恨のトラップに見舞われてしまった。やはり私もまだまだ計画が手ぬるい。猛反省である。
    今回取ったファストパスは3つであったが、その3つの「優先的に行くと乗せてくれる」時間が非常に近くなってしまったのである。時間の早い順に並べると、

    ・「レイジングスピリッツ」 15:00~15:45
    ・「タワーオブテラー」 15:55~16:40
    ・「マジックランプシアター」 16:05~16:30

    しかしこの、レイジングスピリッツとマジックランプシアターは近い場所にあるが、タワーオブテラーはちょうど真反対の場所にあると言っていい。しかもマジックランプシアターはタワーオブテラーにほとんど時間がまるかぶりである上に、小ホールのようなところにお客をドサッと入れてドサッと入れ替えるショーなので、時間が決まっているのでファストパスの幅がほとんどない。(これはアリエルのマーメイドラグーンも同じなので注意が必要、そしてどちらも人気がある)

    P6260222.jpg
    (マーメイドラグーンは外観が綺麗。いつもFF10みたいって思う。)

    「あっちいってこっちいってってする事になりそうです」と、うなだれつつ謝罪する私。
    「大変そう」と疲れを滲ませるお客様。

    再度計画を練り直し、ではマジックランプシアターに、ファストパスの最初の時間(16:05)に着くようにして、終わって速攻タワーオブテラーに駆けつけたらイケるんじゃないか!?と計算するも、どうやらマジックランプシアターのショーは固定で20分は掛かるショーだという…イケてギリ、イケなかったら今日一番の山場であるタワーオブテラーを捨てることになるという絶体絶命ぶり。

    とにかくファストパスの最初である、今いる場所から真反対のレイジングスピリッツに向かわんという段階になって、大粒の雨。傘は用意してきていたが、お客様が明らかに疲れが出てきて「乗り物で移動したい」と発言。


    鼠海は園内に、水路と列車と陸路がある。が、それは移動手段というにはあまりにも距離が短く待ち時間の長い、一種のアトラクションである。その時目の前にあってすぐに乗れそうだったのは列車で、鼠海を1/4ほどシューッと行くだけの短いもので、確かに雨には濡れないが、駅を出たらまた雨には降られるし、たかだか5分程度の距離を2分程度で行くだけの距離である。しかもその日、その雨の降り出した瞬間、列車に乗る為の待ち時間は30分。歩けば8分ほどなのに…しかもレイジングスピリッツのファストパスの時間はすでに目の前に迫っているのに!

    しかし私は決断した。「乗りましょう。待ちましょう。」と。
    その後のファストパス地獄に備えて早めに移動はしたかったところであるが、その為に列車を諦めて歩いて下さいと言うのはさすがに、理屈では合っていてもお客様を楽しませるという精神からは間違った答えであると私は思った。たぶん乗れば「は?これっぽっち?」と思うことは請け合いであるが、そう感じることすら、初・鼠海という上では楽しいことかもしれない。
    この選択をした以上、タワーオブテラーを最後に回すという手段は無理になった。私は、「また後で、しばし歩いていただくことになると思います。申し訳ありません」と深く謝罪した。

    …一体なんで私が謝罪を…!!これが接待っていうやつなのか…!!

    レイジングスピリッツは360度回転するジェットコースターであるが、そんな中雨に降られ、眼鏡が落ちると脅されつつ、気持ちの悪い思いをして終わった。
    そこからまた、ダッシュでタワーオブテラーに移動である。

    レイジングスピリッツ→タワーオブテラーのコンボは非常に内臓にダメージを与えてくるコンボであった。
    それを落ち着けるためにも7分ほど全力で歩いたのは良かったかもしれない。
    タワーオブテラーも、曇空ながらも綺麗に外が見渡せて良かった。

    その後またダッシュでアラビアンコーストに戻りマジックランプシアターへ。
    行きとは反対のミステリアスランド経由で行くことで、多少は楽しい思いをしていただけるといいのだが…

    P6260229.jpg
    (海底二万マイルの世界観、ミステリアスランドが私は一番好きです。)

    マジックランプシアターは3D映画なのでめがねを掛けて見るショーであった。行った記憶がないので初めて観たのかもしれない。お客様はアバターすら未体験の3D初体験だったそうで、かなりテンションが上がってらした。
    久々に観た3D映画はさほど飛び出してこなかった。キャプテンEOの再演は観に行くつもりでいるが、若干不安になってきた。


    そういえば、今回初めて存在を知った「フォートレス・エクスプロレーション」というアトラクションがあり、待ち時間が30分であったので体験してみたが、コロンブスなどの大航海時代を模した建物の一角があって、前から無駄に存在してるなぁとは思っていたのだが、それを使ったオリエンテーリングのようなものであった。

    P6260234.jpg
    (ここの風景は好き。基本的にはマゼランズっていうバーとレストランの為の場所)

    1度に4組まで参加でき、1組に1枚紙が渡され、そのクイズのようなものを解いていくと最後に君も冒険家学会の学会員になれるぞぉーというような事を言われた。面白いかは定かでないが、子供連れなら比較的おすすめ出来る。平均年齢が30歳を越えている今回の接待では不向きだったと言わざるを得ない。
    ただ、30分の待ち時間の間、マゼランズのあたりは昼のショーがとても見易い場所なので、私ともう一人が列に並び、二人にショーを観に行ってもらって過ごせたので、接待的には多少の得もあったであろうとは思われるので、結果的には良かったと思う。


    最終的に一番辛かったのは、船だった。
    鼠海は船で一周出来るように出来ているのだが、ショーに阻まれて昼間はほとんどマトモに運行出来なくなる。乗るなら午前中、という情報は頭に入っていたのであるが、まさかそこまでお客様が船を所望されているとは思っておらず、夜になり、60分待ちと表記されたところでたぶん45分ほど待って乗り込んだ。が、ショーが近かったせいか半周したところで降ろされてしまい、45分待って乗っていたのは5分もなかった。
    もし、鼠海にて「トランジットスチーマーライン」に乗りたいと思った方は午前中の早い時間、あるいはインディジョーンズ前から出発するロストリバーデルタ方面の船を強くお薦めする。
    アメリカンウォーターフロント方面の船からの風景は、待って乗るほどの価値はない。)

    とりあえず、船に乗る事ができてほっとした。結局、10くらいのアトラクションには乗れたようで、すごく楽しかったと感謝されたので、私は大役を果たす事が出来たようである。
    接待が上手く行ったかどうかは、はっきりとはしていないのであるが。


    特筆すべきことがあるとすれば、熊についてである。

    P6260265.jpg
    (みんな大好き、ダッフィーくんだよ☆)

    私は、ダッフィーという熊の存在については元々知っていたのである。事前に友人とダッフィーの話になった時、その友人は「あれはミニーがミッキーに浮気すんじゃねえぞと念を込めて作ったテディ・ベアであるから恐ろしい熊なのである」と言っていてハハハと笑って聞いていたが、そんな事を言ったら袋だたきに合うと思わされるほどの『ダッフィー率』であった。

    ダッフィー率というのは、身の丈40センチほどもあろうかというダッフィーのぬいぐるみ(3800円也)を小脇に抱えた老若男女の人口率の事である。

    もの凄い量の人間が、ここは鼠リゾートだということを忘れたかのごとく、そのでかい熊を小脇に抱えていた。
    結局みんな、ディズニー色の強いキャラクターより単純にかわいい形の熊をほしがっているのではないか、と私は思ったが、口に出せる空気ではないのでひそひそとお客様と4人で話し合った。
    そしてダッフィーはでかいぬいぐるみだけではなく、チャックが背中についた比較的ちいさめのポーチ?も売られているようで、鞄に吊るしている人がたくさんいた。
    それはちょっとした、たくさんのマタギが己の腕を誇示するかのごとく吊り下げた小熊のようであり、見ているこちらは心が痛んだ。思わず手を差し伸べて抱えてあげたい気持ちにも駆られるほどであった。
    ある人は流行のカンカン帽のリボンに、ダッフィーの小さいマスコットをくっつけて、さらに小脇に抱えていたりするのである。
    間違いない。ここは鼠海ではなく熊海なのである。

    お土産屋はさながらドナドナの歌のような熊売り場のようになっていた。
    それがまた飛ぶように売れていた。着せ替えの洋服までたくさんあった。
    ダッフィーはちなみに、鼠海の中でしか売っていない。前は閑散としていて涼みに入ったりしていたお土産屋さんがどうやら今はダッフィー専門店になっているらしく、大行列が夜まで続いていた。
    …なんか凄いことになっていた。
    こうして乗り物の鼠国、ダッフィーのいる鼠海として双方の客層を分けているのであろうか。

    なんという商才、オリエンタルランド!!


    ぜひ、皆様も目上を方を鼠海で接待してみてはいかがでしょうか。


    ===================
    鼠国攻略の参考書

    東京ディズニーリゾート便利帖東京ディズニーリゾート便利帖
    (2007/07)
    堀井 憲一郎

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    データが鬼のように詰まっており、最早参考書の域。
    トイレの場所、混むレストラン、時間の使い方は必読…かもしれないけど、これをお客様に見せたら「文字ばっかりで読むの辛い」と言われました。全くその通りだと思います。
    夢の国に行く為にこんな苦行をする必要はあるのか?と自問自答したくなる本です。
    なんかわかんないけどうちにあったので、鼠国行くときは必ず読んでます。
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    おお・・・!なんと楽しい鼠国レポ!さすがです。
    あれ!あれは?タートルトーク!あれ、どんなの?って言われて説明聞いても全く面白そうじゃないんですけど、行ってみないと面白さが分からないアトラクションNO1ですよ!
    ぜひ機会があったら行ってみてください^^
    くっしーさん / 2010/07/06(Tue) /
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