ウォーレンという魔法使いと、カノープスという翼を持つ二枚目がいるのですが、ウォーレンに建前、カノープスに本音を語ってもらうというていで書いた文章ですので、ちょっと痛い感じかもしれませんが、では。
痛い文章と、細かいユニット内のフォーメーションについては割愛しました。
■ウォーレンレポート
まず最初にあなたを占ってくれ、仲間にもなるウォーレンは、軍の参謀といえる役割の人です。『タクティクスオウガ』で、物語の流れをレポートにまとめてくれている手腕を買って、彼に『伝説のオウガバトル』の解説をお願いしました。
■かのぷ~メモ
カノープスも、序盤から軍に加わるとても頼りになる仲間です。ウォーレンは真面目なので、彼に本音を語ってもらうことにしました。ちなみに『かのぷ~』とは、序盤の敵のボスの一人、魔女デネブが彼を茶化して呼ぶ呼び方。あと、彼は「鳥」と呼ばれるのが嫌い。
Introduction 私の名はウォーレン。天空に浮かぶあまたの星々より人の運命をかいま見る占星術師・・・。
あなたは、現在は女王エンドラの強いた恐怖政治で、声無き叫び、嗚咽無き涙を流す民衆を救う希望の光です。はるか昔、力が世界を支配していたゼテギネアという時代があり、それを5人の勇者達が収め、そしてゼノビア王国が出来ました。しかし、その5勇者の一人、賢者ラシュディが国王グランを殺害したのです。これに呼応し、北方の軍事国家ハイランドがゼノビアに侵攻。その女王エンドラはゼノビアを含む4つの王国を次々に制圧し、そして現在に至るのです。旧王国派や女王の政治に異を唱えるものは、厳しく追っ手が差し向けられました。そして私も・・・。帝国暦24年。ここシャロームの辺境で、あなたという勇者が、この世界を救うべく現われたのです。
あなたは、旧王国派を指揮する『伝説の勇者』です。そしていつしか、女王エンドラを倒し、裏切りの賢者ラシュディを倒して、私達は
反乱軍から解放軍になってゆくのです。そのために、まずはあなたの分からない事を解説して差し上げましょう。
反乱軍から解放軍に俺達が行く先々で、徐々に信頼を勝ち得て行くと、街を解放した後のメッセージが変わってくる。最初は俺達を歓迎しないやつらもいるが、そのうち誰も反乱軍だなどとは言わなくなる。結構感動するものだ。民衆のためにやってきて良かったとつくづく思える。
概要この戦いの目的は、魔導師ラシュディと女王エンドラを倒して今苦しめられている民衆を解放し、真の自由とそれにふさわしい指導者を建たせることです。しかし、あなたの取る行動によっては、あなたの信じた道でもそれは力の押し付けに過ぎず、
民衆にとっては再び恐怖の指導者が現われただけになってしまうかもしれません。真の道を極めれば、ラシュディと対じする頃にはあなたの周りには、清い心と正しい方向にだけ発揮される素晴しい力をもった仲間たちが大勢いることでしょう。この戦いで大事な事は、つまり結果ではなく過程だということです。その目安となるのが、『カオスフレーム』ということになります。
カオスフレームは民衆の声です。簡単に言うと支持率ということになります。民衆は、いつでもどこでも、あなたの一挙一動を見ています。それは街を解放した時でも、戦闘中でも、どんな小さなイベントでも、あなたが悪の片棒を担ぐような素振りを見せると減り続け、底をついてしまったとき、あなたの戦いはひとりよがりな、
単なる征服に変わるでしょう。結末は多く用意されています。その中の最高の結末を迎えたいなら、これはきっと簡単なことでしょう、とにかく潔白であり、
身分をわきまえ、節度を保ち、誠実でいることです。たとえ敵であっても、あなたが曇った眼で見なければ、同じ心の持ち主を探し出すことはたやすいはずです。『仲間』を見つけ出し集めることも、この戦いの大きな鍵となります。カオスフレームはいつでも高く保っていてください。
民衆にとっては再び恐怖の指導者が現われただけ途中でカオスフレームが低くなってしまったときの民衆といったら、恐ろしいことこのうえない。あのトゲだらけのメッセージを読むだけでリセットボタンに手がのびる。根性のないオピニオンリーダーなら泣くかも。単なる征服に単なる征服をしたければ一番最後のマップからでも出来る。多種のエンディングは最後の敵を倒した時のカオスフレームで決まるので、最悪のが見たければ最後で山ほど悪さをすればいい。だから、グッドエンディングのペースで物語を進めたほうがお得なわけだ。カオスフレームもアライメントもカリスマもゼロの状態から最高のエンディングは見られないので。身分をわきまえオピニオンリーダーは、言っておくが平民の出である。このへんがこのゲームたる由縁という感じだが、要は民衆は、どんなに強く、人格者であろうと、どこの馬の骨とも分からんやつを最終的に支持することはないということだ。
この戦いの大まかな流れをご説明します。まずは、マップ画面です。巻物に描かれた地図を見て、次に解放する地域を決定します。次に行ける地域には印がつき、途中からはいくつも同時につくこともあるでしょう。どこから解放してゆくかはあなたが選択してください。それによって現われたり現われなかったりする
イベントがあります。この画面では編成を見ること、モニター設定、セーブ・ロードが出来ます。モニター設定は音楽のオン・オフ、戦闘アニメーションのオン・オフなど環境面の設定ができます。ちなみに、戦闘中でもすることが出来ます。マップ画面は一つの地域の解放が終わる(ボスを倒し、一つの面をクリアーする)と必ず現われます。その時は忘れずにセーブしておくと良いでしょう。
次がこの戦いの多くの時間を経過させることになるフィールド画面です。ここでは、自軍の本拠地と敵の本拠地、自軍ユニットと敵軍ユニットの進行状況をリアルタイムに見ることが出来ます。望遠、全体像、
斜め上、真上など、視点を変えて見ることも可能です。ここでは街を解放することと、敵との戦闘が主な仕事です。その途中でイベントがあり、仲間が自軍に入ったり、取り引きしたりします。そして、ボス戦になります。これを倒すとこの地域を解放したことになり、ボーナスとして軍の資金が入ります。
そうして、セーブ画面の後再びマップ画面に戻ります。この時、自軍の状態のチェックは欠かさずに。解放された地域には旗が立っています。セーブ画面で、一度解放した地域に戻ることも出来ます。そうすることで手にはいるアイテムもあるので、どの地域も一度は再び訪れると良いでしょう。
イベントが例えば、気分的に姉に会いに来た妹天使を仲間にしてから姉の天使の所へ行ったほうがストーリーとしていいかなあ、というような。解放してしまうともらえないものもあったりするので要注意。斜め上、真上視点は人それぞれだが、ユニットの行き先を指示するときは真上からしっかり指示しないと思わぬ街を解放してしまい、あたふたすることになる。
『伝説のオウガバトル』における善と悪 この戦いで一番重要な事は、ただ戦いに勝つことではありません。まさに、節度を保つということです。レベルはたぶん、
容易に上がることでしょう。しかし、強くなり弱い相手を叩くという行為は、民衆から見ると力の行使に他ならないのです。しかし、弱すぎては戦闘で勝つことが出来ません。そこを微妙に保ちつつ、レベルを上げてください。目安は、敵と同レベルというところです。この戦いの中でオピニオンリーダーを常に悩ますのは、このレベル、アライメント、そしてカリスマです。アライメントは、いうなれば善悪の数値で、高いほど神聖な魂の持ち主ということになります。カリスマはリーダーの器がどれほどかという数値です。あなたは、あなたの軍隊の兵、全てのこれらの数値を
把握しておく必要があります。以下に述べますが、クラスチェンジをする上で、この数値は非常に大切になります。
しかし、善と悪というものが必ずしも良いことと悪いこととは限りません。この戦いにおいての善とは『誠実』であり、悪とは『力』と言えます。力で人を制するのも、それをあなたが正義だと思えば正しい道だといえます。正義というものはとても恣意的な感情なのです。そして、善と悪が同居してはならないという法もありません。あなたの軍の中に天使と悪魔がいても、その役割さえ確かならば、なにも問題はありません。民衆や人物なキャラクターには誠実に当たり、敵には力で当たるというのも戦略です。

容易に上がる
レベルがいくつでも経験値が100たまると1レベル上がる。大差のレベル間でのバトルでは、例えばLv.4とLv.10なら、4は経験値を25もらえるが、10は1しかもらえないといった差はあるが、戦い続ければバンバンレベルアップしてしまうのだ。一つのユニットが戦いすぎるとカリスマが下がってにっちもさっちもいかなくなるので注意。
把握しておく必要が
これはちょっとおおげさ。でも序盤は1マップをクリアする度にチェックしてクラスチェンジできそうなやつをみつけておいて、その条件を満たすように戦闘に出したりこまめにやったほうがいい。
キャラクターメイキングとクラスチェンジそれでは、主人公であるあなた、オピニオンリーダーのメイキングからご説明しましょう。最初に私がタロットカードで占う質問と答えで、あなたという人物が決まります。大きく分けて4パターンの人格になります。人格というのはここでは、後衛の時に使える技の事を示します。
1.神聖系ロード・これが多分、一番扱い易く、グッドエンディングにもなり易いリーダーでしょう。最初からアライメントが60以上あるのでアライメントが下がりにくく、カオスフレームも割合に簡単に上がります。後衛に置いたときの特殊技は『アイスレクイエム』です。
2.サムライ系ロード・二番めにアライメントの高いリーダーです。特殊技は神聖系の『ソニックブーム』ですが、これはダメージを与えた本人も
幾らかのダメージを負うので、絶対に命を落とせないリーダーには適さないかもしれません。
3.ウィザード系ロード・魔法中心のリーダーです。この特性を活かし切るには、やはり後衛で魔法に徹することでしょう。アライメントは少々低めです。
4.暗黒系ロード・大概が50以下のアライメントという、グッドエンディングを目指すには不利な状況から始まるリーダーです。しかし能力で言えば、(暗黒の道を極めたとして)一番強いかもしれません。属性が暗黒なので、やはり夜の戦闘や低いアライメントでその能力は発揮されることでしょう。特殊攻撃は
『ダーククエスト』です。
オピニオンリーダーは、ロードというクラスから変わることはありません。しかし、オピニオンリーダーは、常に高いカリスマ性を持たねばなりません。それが、多くの仲間達を説得し、率いてゆくことになるからです。
幾らかのダメージを敵のサムライは、よくこれで勝手に自滅している。『ダーククエスト』複数の何かが、フヨフヨと飛んで敵をバッタバッタとなぎ倒す超強力魔法。ちょっと可愛いが、敵にやられたときのショックはでかい。
次に、この戦いの勝敗を大きく分けるクラスチェンジについてご説明しましょう。クラスチェンジの方法は2つあります。1つはカリスマ、レベル、アライメントの数値によるもの、もうひとつはアイテムによるものです。
数値は、カリスマが最も重要になります。クラスチェンジするということは、人格的にも高いものを要求されるということでしょうか。ともかくカリスマは、どのユニットも高く保ってください。秘訣は、自分より低いレベルの敵と戦わないことと、敵前逃亡、つまり戦闘に入ってから『逃げる』コマンドをなるべく使わないことです。アライメントは、低ければ低いなりのクラスがあるので、特に高く保つ必要はありません。アライメントの変動は、戦う敵のクラスによって変化します。敵が自分よりも暗黒なクラス(例;ゴーストやスケルトン)であれば自分のアライメントは上がり、神聖なクラス(例;ビショップやセラフィム)であればアライメントは下がります。アライメントの高い兵と低い兵が混在するユニットは、育てるのが困難です。例えば、ゴエティックになりたいウィザードがいて、現在のアライメントが45あったとすると、ゴエティックはアライメント10~35なので、10オーバーしているわけです。それを下げるには、クレリックなどがいるユニットを狙い撃ちしてゆくのが有効です。しかし、そのウィザードのいるユニットの中に、ナイトになりたいファイターがいた場合、この兵のアライメントも同時に下げてしまうことになります。そのため、おおまかにでも、自軍の中の「神聖系ユニット」と「暗黒系ユニット」を分けておくことが大事です。神聖系としたユニットは、街を解放するのにも適しています。ホークマンからのクラスチェンジの、アライメントの高いほう、バルタンや、スローンズなどをユニットに加えれば、飛行ユニットとなり、移動速度が上がります。このユニットを2、3飛ばし、素早く街を解放するのもいいでしょう。
アイテムは、戦いの途中で、隠れ財宝を見つけることが多々あります。あるいは、何かと交換にアイテムを手に入れることもあるでしょう。それらは手に入れたらすぐにセレクトボタンでそれが何なのか調べてみるとよいのですが、まれに「○×(クラス名)に使用すると・・・?」とコメントされているアイテムがあります。主な例として、「死者の指輪」と「ドリームクラウン」などがそうです。この両品は最高級品です。死者の指輪を使用したネクロマンサーは、
『リッチ』にクラスチェンジ出来ます。リッチは、全体魔法攻撃のエキスパートとも呼べる、強力なクラスです。リッチのいるユニットは、負けることを知らないでしょう。ドリームクラウンは、アマゾネスに使用すると『プリンセス』になります。プリンセスの全体攻撃は神聖系で、その威力もさることながら、クレリック等回復系にしか倒せないゴーストやスケルトンを倒すことが出来ます。そして、このクラスの最も特徴的で有効な効果は、リーダーにすると、ユニット全員の攻撃回数が一回づつ増えるという点です。これも、あまり負けないユニットになります。これらの特殊アイテムでクラスアップできる職種は、たいていとても強力なクラスです。ドリームクラウンのように序盤から使えるこの種のアイテムを初期に手にいれることが出来れば、戦いがおおいに楽になるでしょう。
唯一の例外は、『ウェアウルフ』というクラスです。これはジャンセニア湖のウェアウルフと戦い、「感染する」ことでなることのできるものです。昼間はファイターを下回ってしまうその能力も、
夜には真価を発揮することでしょう。
クラスは、自軍のなかに多種いた方が良いでしょう。それだけ、攻撃法の幅が広がります。そして、最高クラスのユニットが出来たら、もうあまりアライメントやカリスマの数値を気にする必要はなくなります。それまでは、いろいろなクラスに波及してゆく自軍の兵を、温かく育ててあげてください。
『リッチ』どうやら、リッチはすでに人間ではないらしい。しかし恐るるには足りない。顔のあるキャラは是非ともリッチにしてしまおう。考えられるのはウォーレンかバルモア遺跡のサラディンだが、すでにゴエティックのサラディンは別としてもウォーレンをリッチにするのは序盤にかなり上手く育てなければ難しい。大抵、半端でなくアライメントが上がる(ウィザードとしては致命的)か、一気にアライメントゼロの超極悪人になるかどちらかだ。ゴエティックになってしまえば、死者の杖と死者の指輪で一気にリッチになれるのだが。夜には真価をとはいえ、昼間の戦力外なことといったらけたたましい。夜は直接攻撃の回数も増え、まあ使える。ヴァンパイアと並べて戦わせると、フランケンがいれば『怪物くん』かという状態。
タロットカード タロットカードは、最初の私の占いの時、街の解放時、アイテムとして買う、この3つの状況で手にいれることが出来ます。オピニオンリーダーのキャラクターメイキングのとき、あなたが引き、質問に答えたカードが、初期から持っているカードとなります。次に、街を解放すると、必ず「カードをひきますか?」という選択肢が出ます。これは、ステータスやカオスフレームにも
影響を及ぼす効果があるので、そういった変動を嫌うときは、引くのを見合わせるのも良いでしょう。そして、アイテムとして買う場合、これは「ジョーカーのふだ」というアイテムですが、買うときは無地のものです。好きなカードが出るとは限りませんが、カードの持ち合わせのないときや、お金の余っている時など、これは引いても影響はでませんから、買ってみるのもよいでしょう。
カードは大アルカナの22枚で構成されています。大きく分けて、攻撃系のカードと補助系のカードがあります。その中でも、使い勝手のあるカードをご紹介しましょう。
攻撃系では、
「デビル」と「ジャッジメント」、「マジシャン」などが攻撃力も高く、有効です。「デビル」は神聖系の敵に威力を発揮します。「ジャッジメント」は反対に、暗黒系に大変効果があります。「マジシャン」は、とても攻撃力のあるカードなので、雪原系に限らず、どんな敵にも威力があります。ただし、レッドドラゴン等、炎系にはそこそこしか効きませんが。
補助系のカードはどれも役割がはっきりしているので、自分が必要に思うものはストックしておくように心がけて下さい。ボス戦に備えてストックしておきたいものは、「ワールド」のカードです。「ワールド」は、敵の魔法攻撃を完全に封じる事が出来ます。ボスの中には、大変強力な攻撃魔法を使ってくるものもいます。女帝エンドラの息子黒騎士ガレスは、度々私たちの前に現われますが、彼にも「ワールド」は大変有効です。反対にボス戦では全く効果のないカードもありますので、多くのカードをボス戦で使って、効果を試してみてください。
少々使いどころに悩むのは
「サン」のカードです。「サン」は、神聖系の攻撃のカードですが、敵はおろか味方までも攻撃してしまいます。例えば、自軍のユニットがとてもアライメントの高いユニットなら、敵が暗黒系であれば使ってみるのも悪くはありません。しかし、アライメントがそこそこ、あるいは完全に低い場合は、まさに全滅の可能性もないとはいえません。じゅうぶん注意してください。
タロットカードを有効に使うには、やはりボス戦に温存しておくことでしょう。平常の戦闘では、どうしてもこのユニットは全滅させる必要がある、というときのみ使うようにしたいものです。タロットカードで与えた攻撃は、勝敗を決める、「どちらが多くHPを減らしたか」というものにカウントされません。従って、あまり攻撃力のないユニットが使用し、敵のHPはそこそこそ減らせても、自分達の攻撃が敵より劣っていれば、戦闘は負けになります。敵のユニットは、全滅させなければ数は減りません。
敵ユニットの最後の生き残りのHPがあと10もないくらいで逃げられてしまっては、それまで戦ったことも無駄になってしまいます。そういうときのとどめとして使うのです。それ以外はボス戦に残し、ボスを
カードを多用してでも倒してしまうようにしましょう。
影響を及ぼす効果が
「ブーブー」「テンキュ」「ラキー」(聞いた通り)など、効果はいろいろだが、気を抜けないのが『フォーチュン』。マイナス効果とプラス効果があり、どちらが出るか分からない。
「デビル」
名前的には「デス」の方が強そうだが、敵の体力が半分以下だと息の根を止める効果のあるデスは、実際、そうそう使えない。ま、あってもいいが。
「サン」
サンは、捨てるためにある。こんな『諸刃の剣』を使わなくとも、もっと他に使えるカードがあるというものだ。神聖攻撃をしたいならジャッジメントでじゅうぶんだろう。
カードを多用してでも
ボス戦では、言ってみれば戦う必要はない。カードのみで戦闘を終わらせることが出来ればそれにこしたことはない。正々堂々としていないような気はするが、勝ちゃあいいのだ。ボスはそんなに甘くない。変に正面から戦うと平気で全滅させられる。黒騎士ガレスは、半端じゃないぞ。
■ 戦闘編 ■地形敵とある程度の接近をすると、戦闘モードになります。ここで気をつけることは地形という問題です。それぞれのユニットには、得意の地形というものが存在します。それぞれ、メニュー画面等で確認できますが、得意の地形にユニットがいることの利点は二つあります。一つは、移動速度が早くなること、もう一つは得意の地形で戦うことによって、他の地形以上の力を出せることです。従って、なるべくならば得意な地形で戦いたいものですが、そのためには、『待ち』の姿勢で挑むことです。戦う地形は図1で示したように決まります。これにより、なるべく速く得意の地形であり、敵の通り道である場所を確保して『待つ』のが、戦いを有利に運ぶ方法といえましょう。敵軍にも同じことが言えます。ということは、敵ユニットの得意な地形では戦わないようにするべきだということです。例を上げるなら、地形の問題で一番気をつけるべき点でもあるのですが、敵のオクトパスのいるユニットです。自軍に関してもそうですが、オクトパスとクラーケンは、海上では
無敵といっても過言ではありません。クラーケンが後衛から繰り出すメイルシュトルムは、海や川でのみ使うことのできる強力な全体攻撃です。それを使わせないようにするためには、ともかく陸上でこのユニットを倒してしまうことです。具体的に言えば、敵軍の拠点から出て、一直線に海へ向かうところを叩くということになります。拠点は必ず陸上なので、このとき、特殊攻撃は使えないわけです。陸に上がったタコは、そう恐ろしいものではありません。深海タイプや山岳タイプ、森林タイプなどの敵は、得意の地形に入ってしまうとそのユニットの姿が表示されなくなってしまうことがあります。これは極めて危険な状況です。こういったユニットは、あなたのユニットに近づくと急に姿を現わします。そうなると、計算外の戦闘をすることになり、体力を回復していなかったりすると、全滅ということも考えられます。ユニットに当たってくる場合はまだしも、一番危険なのは、すでに解放してしまった街、あるいはあなたの軍の拠点の前に急に現われたりすることです。解放した街を再び占領されてしまうのは、もっともカオスフレームに響く行為です。そして自軍の拠点を奪われたら、ゲームオーバーです。敵軍のユニットの動向には、逐一気をつけて臨みましょう。対策としては、こまめにマップ全体を見ることです。

無敵といってもいや実際無敵。これぞ地形効果の最たるものだが、メイルシュトルムは渦巻きを作って攻撃してくる特殊能力。これを使われると大ダメージは間違いない。それにしても、なぜ飛んでるはずのホークマンやらグリフォンまで攻撃を受けるのか?
戦略 では実際に、あなたが組んだユニットを派遣してどのように戦ったらよいかを説明してゆきましょう。
フィールド上での目的は3つあります。ひとつは街の解放、もうひとつは敵との戦闘、そしてボスを倒すことです。ボスを倒すことがそのフィールドのクリアを意味しますが、資金やレベル上げといった、実際的に必要な項目を満たすために、この3つをこなしてゆく必要があります。
マップごとの対応をしてゆかねばなりませんが、基本的な戦法はいくつかに分けることができます。メリットと、デメリットの両面がそれぞれにありますから、それを考慮して、各フィールドに合ったものを選択してください。
1.正攻法 複数のユニットを
敵の通り道に配置し、拠点へ向かって前進させて行きます。この時はユニットを扇のように進め、こちらの軍の間をすり抜けてこちらの拠点に突き進んでくるのをふせぎます。ボスにも全員であたります。
[デメリット]途中の街を解放しながら進むため、こちらの張った扇の目をすり抜けてしまった敵がすでに解放した街を再侵攻してしまう可能性がとても大きくなってしまいます。そしてオピニオンリーダーのユニットも多くの敵と戦わねばならないので、レベルが上がりすぎアライメントが下がる、あるいは
死ぬ危険を伴うことになります。
敵の通り道敵は大抵、道に沿って歩いてくる。これは、敵に草原タイプが多いことの証である。飛行と浅瀬、深海タイプ以外はどれも、自分の合った地形に出るまでは道を利用する。(なんといっても道なので。)敵の拠点から複数の道が出ている場合、その全てに自軍のユニットを配置したほうが良い。奴らは空いている方へ行ったりするので。死ぬ危険を伴うはっきり言えば、リーダーは戦わなくともよいくらいだ。死なれるくらいならその方がいい。まあ、アライメントを上げるということも兼ねて、ボス戦だけ戦うのがベストらしい。本当に、リーダーのユニットはV.I.P扱いをしてほしい。
2.電光石火
飛行ユニットを3,4つ作り、それらが一気に敵拠点近くへ攻め込みます。そこを戦線にし、歩兵ユニットの到着を待ちます。到着したら飛行ユニットを下げ、レベルが一定のユニットにかたよるのを防ぎます。その間に、オピニオンリーダーが街を解放してまわり、全て解放したらオピニオンリーダーがボス戦に挑みます。これは、とにかくカードを多用してでも一回の戦闘で倒してしまいましょう。
[デメリット]序盤に使う戦法としてはお勧めできません。先行させる飛行ユニットが若干でも弱かった場合、拠点近くでは敵の量も並ではないので、すぐに戦線を両拠点の中間ほどまで戻されてしまうでしょう。逆に飛行ユニットが強かった場合、あっという間にレベルが上がってしまい、気付いたらカリスマがゼロ、ということにもなりかねません。歩兵(草原・山岳・森林タイプ等)ユニットは、
思いのほか到着が遅いということも覚えておくとよいでしょう。大量のユニットが動くため、各地で戦闘が起こり、すでに解放した街に接近しつつある敵ユニットに気付かない場合もあります。しかし、多少気を配って兵を配置するなどすれば、特定のユニットのレベルを上げたい時など、重宝する戦法ではあります。
思いのほか到着が遅い遅い遅い、本当に遅い。飛行ユニットが悪戦苦闘して血まみれになってやっと一段落ついた頃に、「ちわー」ってかんじで歩兵ユニットが現われ、「んだよ、俺達の相手、残ってねえじゃん」とでも言い出しそうな雰囲気。それだけ飛行ユニットは大変だという話。
3.防御型戦闘開始と共に、アライメントの高い街解放ユニットも動き、解放した街にそのまま駐留します。攻撃ユニットは一直線に敵の拠点へ向かい、拠点を囲んで出てくる敵ユニットと戦います。全ての街が解放された時点で、オピニオンリーダーが拠点のボスを倒します。
[デメリット]攻撃ユニットが少数になるため、敵にすり抜けられてしまうこともあります。そうなった時の為に、街に駐留するユニットが確実性のある強さを持ったものでなければなりません。これは、街を解放したユニットと必ずしも
同じでなくとも結構です。解放するユニットに求められるものはアライメントの高さと、足の速さです。戦闘を速く終わらせたい時、飛行ユニットでアライメントの高い、出来れば強靭なユニットをたくさん作る必要があるのも難点です。一番の問題は、多分、この方法を使うと、必ず街の上での戦闘が行われるであろうということです。街の上での戦闘は、言ってみればボス戦よりも負けることが許されません。負ければ確実に、解放した街を再侵攻されるでしょう。これは再三述べているように、一番簡単にカオスフレームを下げる結果をもたらします。
同じでなくともエンジェルとかがやってきて解放してくれた街に、リッチとかヴァンパイアとかドラゴンゾンビがやってきて「用心棒だ」と言われてもねえ。民衆の心やいかに。でも多分、カオスフレームが下がるようなことはない。
4.街解放なし
戦闘を開始したらすぐに、敵の拠点へ大挙して押し寄せ、全員でボスを倒してしまいます。割合に簡単に勝負はつきます。飛行ユニットであればさらに短時間で戦闘を終わることができます。
[デメリット]これは、一度クリアした地域には何度でも戻れることを利用した、街の解放を全く無視した方法です。クリア後に、その地域に戻ってゆっくりと街の解放に当たるわけですが、軍資金は一切もらえず、イベントも起きないものがあります。さらに、仲間に加わるキャラクターのいる地域であると、そのキャラクターを仲間にすることが出来なくなります。こういった方法もある、という説明として記しましたが、まず
お薦め出来ない方法です。
お薦め出来ない方法なら書くな。とか言われそうだが、ここまで徹底しなくても、クリアー前にすべきことをとっとと終わらせて、他の街は解放しないでボスを倒す、というのでもアリなのである。要はメリットだけを取るような使い方をすればいいのだ。
5.死神ユニット法『死神ユニット』と呼ばれる、最強かつ最高クラスの兵のみを集めたユニットを作り、多少大げさですが、そのユニットのみで敵を全滅させます。そして敵ユニットが拠点から出てこなくなった時点で、アライメントの高い飛行ユニット(オピニオンリーダーのユニットが含まれても良いでしょう。)が街を解放してまわり、オピニオンリーダーは常にボスのみと戦うようにします。他のユニットは、クラスチェンジの数値合わせ程度に戦いに参加し、頃合を見て拠点へ引き上げます。
[デメリット]安全かつカオスフレームの下がらない最高の方法です。難点は、中盤からでないとそれだけの最高クラスのユニットが揃わないことと、
敵を全部倒すため、時間がかかるということです。作る死神ユニットは、初めて戦う相手をも息の根を止めるほどでなければなりません。ヴァンパイア、リッチは外せないでしょう。ヴァンパイアは大変固いので、昼間戦えないことも忘れさせるほどです。リッチはとにかく先出のとおり、超強力なので、前衛にヴァンパイア、後衛にリッチという配置は固定となるでしょう。飛行ユニットにすればまさに死神の活躍をすることでしょう。アライメントやカリスマなどの数値を気にするには値しません。とにかくレベルを上げ、強くしてください。死神ユニットは、余裕があれば2,3あっても良いでしょう。それらで敵の
拠点を囲んでしまえば、まず戦闘において煩わされることはありません。そして、2,3の死神ユニットだけを派遣することになるので、派遣コストの節約にもなります(とはいえ、レベルの上がった死神ユニットは派遣コストも高いのですが)。もし、序盤にこの戦法をとりたいのならば、そのユニットは後で除名するのを覚悟の上、その時点で一番強い兵でユニットを組み、レベルを上げて死神ユニットにします。強くはなりますが、それ以上のクラスチェンジは絶望的になります。なるべく早い時期にこの戦法に持ってゆければ、この戦い全体が楽になることでしょう。
敵を全部倒す
馬鹿がつくほど慎重な著者は、敵を全部倒してしまわないと街を解放するのが怖いという。本当に、敵のウヨウヨしているうちから解放した街は、結構な確率で奪い返される。人質を奪い返して逃げる途中の警官みたいな気分だ。自分だけでも手一杯なのに、戦力にもならないお荷物を抱え込むわけだから。経験上、敵を全滅させるのは大抵、ちょうど正午から戦闘が始まって一晩かかる。夜のうちに大体の決着は付くだろう。その夜が、死神ユニットの大活躍の時間なのだ。で、次の日の正午までに沢山派遣したユニットを自軍の拠点へ戻しておけば、解放した街からの軍資金と、その時派遣しているユニットの派遣コストの合計の差額がまるまる手に入る。敵を全滅させるのは確かに時間がかかるが、戦闘アニメーションをオフにすればかなり早いはず。それと、最後にもらえるボーナスは、何日でクリアーしたかで変わるらしい。
拠点を囲んでしまえば
拠点を囲むとき、注意することがある。なるべく近寄って拠点を囲んだほうが、倒した敵が飛んでいった先に味方がいる確率が高くなるのでそうしたいところだが、あまり近づきすぎるとボス戦になってしまうことがある。確か、SFC版では、最初にボス戦を仕掛けたユニットの中のメンバーによってボスとの会話が行われた(例えばマラノの都のボス、アプローズ男爵と、自軍のラウニィーのような、いわくつきの者同士の関係がそう。)。なにか、PS版では改善されていたような気もするが、何のいわくもないユニットが最初に仕掛けてしまうと、会話が行われなかったような。それを避ける為にも、敵拠点を囲むときには細心の注意をして欲しい。注意するのは、拠点から出てくる敵と戦っているとき、床が城内のような石畳になったとき。確実にそれは拠点に入っているということだ。「逃げる」を使ってちょっと引くこと。
これで、この戦いの事をある程度は分かって頂けたと思います。多少、理屈が多いようにも取れますが、シュミレーションゲームというのはこのように、システムを把握して初めて、その奥の深さを堪能できるものです。あなたの戦いが、民衆の幸福を運びますよう、心より願っております。
PR