天気の悪い平日のぽっかりしたお休みなんか、家でダラダラするしかないですよね~
ということで建国記念日はさほど何もしないで、ちょっとご飯食べにいったくらいで終わりましたが
(ダウニーの匂いのおしぼりが出たのがちょっとがっかりなくらい)
なんだかんだで2日も日記空いちゃった!
そういえば観てまいりました、「Dr.パルナサスの鏡」。
私は監督のテリー・ギリアムが大好きなので、とりあえずギリアム映画はどんなヘボ映画でも観に行ってしまうのですが、今回は、ヒース・レジャーの遺作っていう事もあって観に行って参りました。
ヒース・レジャーが半分くらいもう撮ってしまった状態で亡くなり、よく映画がポシャるギリアム監督がしょんぼりしていたら、友達だから~って言って、ジョニー・デップとコリン・ファレルとジュード・ロウが代役として出てくれたっていう、ちょっと聞くだに意味がわからない映画なんですが、観るとなるほど、ファンタジーなので『ここではジョニー・デップの顔になっちゃってる』とかで済む話ではあるんです。
ただ、そんな話の流れとしても、ヒースがやってたこの役というのが、善人の顔と悪人の顔がはっきりとある役で、同じ顔でその裏表が表現された方が物語としてはすごく立っただろうなあという感じはありました。
いい顔の時と悪い顔のとき、違う顔してると違う悪い人みたいになっちゃうじゃないですか。
ほんと惜しかった。もともとトンチキで分かりづらい話なのが更にわかんなくなっちゃってた。
嫌いじゃないですよ~、無駄にギリアムの手作りの安っぽいゴテゴテした装飾とか最高でしたけどね。
話のベースになってるのが、よくケルト民話とかあっちのほうの昔話で語られる、悪魔との取引っていうもので、ふらりと友達のように現れて、身なりがいいのが不思議なんですけど、それで悪魔の取引をするんですよね。
日本人が、例えば唐突に鬼が出てくる映画を観たとして、「人間を喰う」「乱暴者」「でもひょうきん」「騙されやすい」みたいな印象を最初からもって臨むと思うんですけど、そういう先入観を知らない外国の人が鬼を観たら、なんか赤くて角が生えてるこいつはなんなんだ、ってなると思うんですよね。
そこんとこがよく分かってないで、悪魔がやってきて取引する~みたいな話を観ると、ぽかーんとするじゃないですか。たぶんそういうとこが伝わりづらいんだよな、ギリアム映画って。日本と相性微妙に悪い感じ。
悪魔と取引するっていうモチーフ、私は結構好きなんですよね。前にカナスさんの漫画描いたりしましたけど。
抗えない魅力、みたいのに、弱い人間は負けてしまうっていうとこがいいんですよ。
たまには知恵で出し抜いたりできるってとこもいいっすね。
弱い人間は美しい、ということで、↓リオンとか。

リオンはちょっと可哀想すぎますけどねー…。
ギリアム映画でも珍しく日本人と融和性の高かったのがこちら
みんな知ってるもんね、グリム。
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