なんだかんだ言いましたけど、アニメオタクの聖地巡礼とかなり近いところがあります。
ちなみに、鹿男あをによしという物語をざっくりと説明しますと、神経衰弱と言われて関東の理系の大学院を追い出されるに至った主人公は、奈良の女子校の理科の教師として配属されることになります。初めて訪れた奈良で突然、鹿から声をかけられます。
「さあ、神無月だーー出番だよ、先生」
なんと鹿は主人公に富士山の噴火を引き起こす地震の原因である、日本列島の下にいる鯰を押さえる役目があると言い、京都からやってくる「狐」の使い番から渡される、「サンカク」を取ってこいとのこと。しかし主人公はその簡単だと言われた役目を果たせず、怒った鹿に印をつけられてしまいます。それは、自分の顔が鹿に見えてしまうというものだったのでした…
というところから始まる、すごく太古のロマンが広がって、それでいて青春小説としてもとってもいい、かなり私は好きな物語なんです。
ちなみに、原作とドラマはちょっとづつ違うところがあったりしてそれもなかなか楽しいし、ドラマは、今見ると地震の描写が若干怖すぎる気がしなくもないです。
今回の目的は、ドラマのロケ地めぐり(ドラマや映画のロケ地を詳細に記録しているサイトがあるのでとても助かりました)なんですが、同行者である母親が卑弥呼とかの時代にハマッてた事があったのですが、鹿男の小説とドラマを見せて洗脳したところ、最初は奈良以外に京都で桜でも見たいわ〜とか言っていたのがコロッと「飛鳥行きたい!飛鳥で古代遺跡見たい!」とか言い出したので、今回はがっつり、奈良と飛鳥を社会科見学することにしました。
朝の6時すぎに集合し、7時半の新幹線で京都へ。飛鳥の予定が本当に分単位なのでお昼ご飯を食べるスキがないので、駅弁をがっつり食べねばなりません。
今回はイクラと鮭ハラスのおべんとう〜!イクラうめ〜!!
ツブがぷっちぷちで服に汁が飛びまくってびびりました。
まずは京都駅から、かの有名な!奈良といえば!っていう感じの、近鉄奈良駅に移動です。
といってもすっごい場所が近いので即乗り換え出来て最高ですね!
せんとくん!せんとくんじゃないか!お出迎えありがとう!!
急行で飛鳥へ一直線です。そのために荷物を限界まで減らしてきました。
最初うっかり特急に乗りかけましたが、急行はこの赤白の電車ですね。
これが計画上でずっと見ていた近鉄線か〜〜〜〜!!感慨ひとしお。
京都から飛鳥に向かう間に一度乗り換えがあるのですが、そこが異常に混んでて、うへえ飛鳥ってそんな混むのか!!!!と思っていたら、飛鳥で降りた人は数名…
つ、つ、ついたー!!
ちなみに混んでた人はみんな吉野に行くんだそうです。桜がすごいんですってね。
ドラマで主人公たちが飛鳥に訪れるシーンはすごく印象的です。
同じ場所なのわかりますか?
この飛鳥駅見た時、アガった〜〜↑↑↑
ドラマでは、綾瀬はるかちゃん演じる藤原くんが、「大化の改新は知ってますか?ここがその最寄り駅です!」って言うんですよー。ひひひ。
ほんとただのキモヲタですよ。
レンタル自転車を駅前で借りて、橿原神宮前駅という、ひとつ奈良寄りの駅に自転車を乗り捨てて次に移動する計画なので、まずは自転車レンタルをしました。
通常の自転車1000円くらいなんですが、旅行準備の調査中に電動自転車(1500円)を借りる事ができるということを知り、電動自転車って乗ったことがなかったんで、今回利用してみました。
あと、飛鳥駅出てすぐのところにある、飛鳥びとの館というところで、各遺跡などで割引を受けられるパスポートというのがあるというので(これもネット情報、まじネット時代ありがたい)それを買いに行った時に、吉野には行ったのかと聞かれて、はじめて吉野がその日は凄い事になってたことを知りました。
ていうかさ。
電動自転車ってすごいなおい!!!!
すごいすごいとは聞いてたけどこれほどまでとは!!!
想像以上に飛鳥は山で、坂道が多かったんですが、坂道の途中で止ってしまっても、後ろからグイッ!と押されるような感覚でスーッと発進できるのすごすぎる!!!!
未来!?未来か!?
坂道ウネウネ道をらくらく走って、高松塚古墳へやってまいりました。
ここは、色鮮やかな女性の絵や玄武・白虎・青龍の壁画があって、それが古墳を開けたら一気にカビてしまって困っちゃった古墳です。
壁画のレプリカが飾られた展示館なんかがあって、太古のロマンがひろがりますな〜
ドラマの頃は古墳を整備していた真っ最中だったみたいで、これ同じ場所に思えませんよね。
桜はもうきっと散ってるだろうと思って行ったら、案外まだまだ残っていて、この山と農村の風景に相まってのどかで美しかったですな〜。
高松塚古墳を出発し、次は亀石。すげーかわいい。すげーーかわいい!!
教科書とかでこの正面の写真はよく見るので、面白くないので後ろもぐるっと回っておきましたよ。すごいおっきい石ですねー。
ここでおなかが痛くなってきて、冷や汗をたらしながら次の橘寺へ。
聖徳太子がお生まれになった場所に建てられたお寺なんですってよ。
すかさずトイレもお借りしました。
お馬さんの像がいるよ〜聖徳太子の愛馬らしいですよ。
すごくのどかでいいお寺で、いろいろ見るべきところがあるんですけど、私の狙いは、二面石!!
左が悪い顔、右が善い顔らしいですね。昔読んだ、手塚治虫の「三ツ目がとおる」っていう漫画があるんですけど。
三ツ目がとおるは、古代遺跡の謎に迫った漫画なんですけども、この中の「酒船石奇談」という話が凄くインパクトあって覚えてて。人様のブログから拝借した画像ですが、
主人公の写楽くんが、二面石をパカッと二つに割って、その中に書かれた薬の製法を読むというシーンがあるんです。
割り方は写楽くんにしかわからないので、割れたら面白いなあーと思いを馳せてきました。
さて次は移動して、飛鳥の中でも一番のスポット、石舞台古墳です!
後ろが桜で囲まれてて綺麗〜。
ていうか、石舞台古墳でけーーー!!!
ドラマでも二人で見学しておりましたなあ。
「ご注意 石舞台の巨石には絶対に上がらないようにお願いします」
実にお調子者が登ろうとしそうである。でも実際登ろうとしたら大きさにびっくりしそうだけどなー。
中に入ることができるんですけど、石の大きさに衝撃!
カメラマンさんと比較して大きさ伝わるでしょうか?
蘇我馬子の墓じゃないかと言われているそうですが、実際どうなんでしょうね。
原作でこういう部分が出てきます。(抜粋)
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隣で藤原君が、どうです?このへんの遺跡はユニークでしょう?と訊ねてくる。
ウン、何だか変だよね、まるでちがう国の文化みたいな気がすると答えると、藤原君は大きくうなずいて、まだまだわからないことがたくさんあります、後ろの石舞台古墳だってあれだけ大きいのに誰が埋葬されたのかはっきりしていません、それだから調べる楽しみがありますとやけに凛々しい歴史家の顔で語った。
「これだけ大きなものを造っていても、わからなくなるんだ」
「そうです。人間は文字に残しておかないと、どんなこともいつかは忘れてしまうんです」
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次に、さっきの手塚漫画に出てきた、二面石のレシピを元に毒薬を造る、と手塚先生が推理した、酒船石に行きました!溝がすごくシンボリックでワクワクするんですけど…

あれ…?案外竹林の中に放置されててぞんざいな感じ…
三ツ目の写楽くん的には、先に出てきた二面石の中のレシピで薬を調合する台だとのことです。
確かに、幾何学的な溝はなんとなくドラマチックな何かを思わせますけどね…
ていうか、落ち葉すげーから掃除したほうがいいんですかね、観光客でもした方が良かったかしら…。
その後、日本最古の寺と言われる飛鳥寺へ。小ぶりながらなかなか味わい深いお寺でしたよ。
なんか迫力のある飛鳥大仏。大部分欠損してるのを修復しているとはいえ、六世紀〜七世紀とかに作られた大仏様が目の前にいるっていうのが驚きです。
お庭の池の前に、どの仏様に何回水をかけるとどういう効能がありますみたいな石像が。手前の亀がかわいい。
飛鳥寺のすぐ横に、蘇我入鹿の首塚が。飛鳥寺までくる途中にあった伝飛鳥板蓋宮跡というところ(結構離れてる)が大化の改新の舞台で、そこで切られた蘇我入鹿の首がここまで飛んできたという言い伝えがあるそうですよ。入鹿先輩まじはんぱねえっす。
「蘇」ですよ「蘇」。かの有名な「蘇」ですよ!!
飛鳥時代からあったというチーズのような乳製品らしいですね。お土産屋さんで売っていたので、試食させてもらったのですが、母親がすげー変な顔をするので、買うのはあきらめました。
なんだろう、味を無くして水分をより絞ったパルメザンチーズの固まりみたいな感じでしょうか。
飛鳥寺のそばの、森酒店というところで「萬葉飛鳥」というワンカップ日本酒をゲットしました(ストリートビューでルートを探してる時に見つけたお店)。お店が開いてなくて、仕方ないので自動販売機で買ったんですけど、大変美味しい日本酒でした。通販してないらしくて飛鳥にしか売ってないし、また行かないと買えないのか…
時間が迫り、計画通りに飛鳥を離れる時間になりました。橿原神宮前駅まで自転車を飛ばし、愛する電動自転車とお別れ。電車に乗って今度はJR線へ乗り換え。
JR桜井線(別名万葉まほろば線)のJR畝傍駅へ。
大変大きくて古くて立派な駅なんですけど、無人駅。ぼけっと電車がくるのを待っていたら、モニターに何やら不穏な文字が… なになに、踏切で事故…??
ぎ、ぎやーーーー!!!分単位で予定を組んでいるのに事故だとおおおお!!!!
超焦ったのですが、私が駅に着いた頃にちょうど復旧したみたいで、10分ほどの遅れですみました。な、なんとか取り戻せるかな…
電車に乗ってみたら、バスみたいに運賃が電光掲示板に表示されてて、運賃箱とかあるのに驚きました!無人駅だし、なんかみんなすごくのんびりしてるなあ…
ちなみに、私は東京で使ってるパスモ(東京でも地下鉄のICカード)が関西でもバッチリ使えると聞いたので、多めに料金を入れてきていたのでそれで乗り降りしていました。ICカード超便利!
目当ての駅、柳本駅に到着しました。…ひとけがない。
たまに、おじいちゃんおばあちゃんの歩け歩け会みたいな集団とすれ違いますけど、それくらい。時間も4時くらいになっていました。
こちらが、ドラマの聖地巡礼の聖地中の聖地、黒塚古墳です。公園になっているので奥へ向かいます。
ききき、キターーー!!!!
これが黒塚古墳で大量に発見された、銅鏡の発見現場のレプリカ展示です!!
原作でもドラマでも、大変重要なシーンで出てくるので、鹿男ファンにはたまらん場所なのです!キヤーー!!
つーか8年経ってるのにまったく変化ないな…www
いまだに鹿男のポスターも貼られています。いまだに…とか言ったけど、見て我らもキャーキャー言っていたので、貼っておいて100%正しいと思います。
二階には発見された銅鏡のレプリカがたっぷりあります。ファンがまたキャーキャー言います。
二階から見た発掘現場。奥に鹿男のポスターがあっていいかんじ。
あまり大きくない展示館なので、ひとしきり盛り上がったあとは外に出ます。
このこんもりとした山が、黒塚古墳ですよ。
ドラマでは、飛鳥の遺跡めぐりのついでに自転車で来たみたいなていになってますが、とんでもございません電車でめちゃめちゃ遠いですからね、ドラマのウソってやつですね。
原作ではこんな風に登場します。
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陽が沈み始めるにつれ、一斉に響き始めた野太いウシガエルの声に包まれて、墳丘の頂上へ続く短い階段を上った。
「ちなみに、卑弥呼っていつの時代の人なの?」
「弥生時代の終わり頃です」
どれもこれもとんでもない昔だねとつぶやいて、階段を上りきると急に視界が開け、おれは思わずわっと声を上げた。
丘を包む空一面が、紫色に染まっていた。
正面を古墳に塞がれていたせいで気づかなかったのだが、低い山々に囲まれた大和盆地を押し包むように、紫の夕焼けが広がっていた。(中略)
「こいつは驚いたね」
「これを先生に見せたかったんです。今日が晴れで良かった」
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ほんとに原作にあるように、古墳に目を塞がれているので階段を上っている最中は気づかないのですが、上に上がると思わずウワー!と声を出してしまうような絶景が広がっていました。
惜しむらくは紫の夕焼けを見れなかったことだけどな〜
かなり感動してここにとどまってしまうくらいでした。ドラマでは夕日は若草山で見ることになっているんですけど。
ということでとりあえず一日目の聖地巡礼を終え、奈良駅に戻ってきました。
JR奈良駅前の奈良の観光局の建物、とてもすてき。
JRの駅前から歩いて、宿の配車を頼んでいる近鉄奈良駅まで向かいます。
あ!!鹿だ!!!第一鹿発見!!と思ったら剥製でした。
駅に着く前に、見ておきたかった聖地巡礼をもうひとつ。
スポーツ用品ノグチですよ!
ここは主人公が、パンツ三枚千円で買うお店です。結構重要なシーンですwww
土曜日だったから閉まってたのか、もう閉店してるのかよくわからなかったのですが、お店の看板が見れたので嬉しかったです。
なんとか、若草山にある宿にたどりつきました〜。母親にいきなり指令されて取った宿だったのでほんとにちゃんと取れてるのかずっと不安だったのですが大丈夫でした…ホッ。
黒塚古墳じゃないですが、雄大な奈良の夕日の景色が宿から見えました…
すぐに日は沈んでしまいました。ああ、遊び尽くしたなあ今日は…。
日が沈むと、今度はキラキラとした夜景が。ほんとに綺麗でした!!
すぐに食事の用意になり、
分かりづらいですが、↑桜の葉の下にお刺身が。風味がついてて美味しかった!
伊賀牛コースにしたところ、焼き肉とすき焼きが。
あんまり気づいてなかったですけど部屋食だったので、部屋の中に肉のにおいが染み付いちゃってなかなか大変でした。けど、美味しかったです!!
寝る前に撮った夜景。ほんとにキラキラしてて綺麗でしたな〜〜〜
翌朝は、曇りと聞いてたんですけどちょっとガスった感じでやや残念。でも雨が降ってないし問題ないな!!!
ちなみに、真ん中からちょっと左側に見えてる建物が東大寺ですって。
朝ご飯には名物の茶粥が出ましたね、やっぱり。なかなか美味しかったです。
朝ご飯に納豆がつかないのは珍しいなと思ってしまう関東脳です。
宅急便の箱、面白かったです。(荷物を送るかどうかでモメて私がキレて勝ちました。)
さて二日目は、若草山登山…ではなく下山、からスタート。
タクシーで頂上に連れていってもらい、そこからそのまま歩いて町中の観光に行く計画です。
頂上からの景色はドラマにも出てきて最高に憧れてるのでどきどき…!!
その前に、鹿の注意事項が。こ、こわい…びくびく。
歩いていくと…おおおお!!!とうとう本当の第一鹿と遭遇!!
わーーー鹿かわいいいいいい!!!!!あ、案外おとなしいな…?
後で思ったことですが、若草山あたりの鹿は人間ズレしてない感じでおっとりしてました。
つうか、景色!!!!景色ーーーー!!!!!!すげーーーーーー!!!!
こんなすごい景色見た事無い!!!!うわーーーーー!!!!
なんというか、東京みたいにスカイツリーなんか上らなくても、そんな突飛に高いビルとかないし、少し高い若草山からの眺めでとおおおおくまで見渡せるんですね!しかも向こうに霞んで見える山がまた素敵!!
で、のんびり鹿がいるという。不思議だ…不思議すぎるよこの景色…!!
↑真ん中へんに三角の屋根が見えるのが東大寺で、部屋から見えてたものと同じものです。
後で行くから待ってろよ〜。
山を下っていくのがなかなか骨で、ふくらはぎと太ももが数日痛くなりました。が、景色は最高で最高に楽しかったです!
さて、麓に下りてくると、結構な数の鹿。鹿せんべいを売ってる店も多いので、とうとう鹿せんべいに手を出しますよ…
こ、これがかの鹿せんべいか…!!
たくさんでいるとこに自分から突っ込んでくのが怖いので、2匹くらいしかいないところへ近寄って…
きゃー!!!!かわいい!!食べてる食べてる!!!
このへんの子もまだまだおっとりさんでよかった!!!
ちなみに、
劇中では主人公がふと、鹿せんべいの味が気になり、誰もいないのを見計らって食べて、ふむふむ案外旨いななんて言っていると、
誰かに見られてたー!!まじかー!!!というシーンがあるので、私も食べてみました。
うーん…味がないね…そして、決して美味しいとは言えないね…て感じでした。
鹿せんべい入れが鹿の形しててかわいい。
鹿と戯れつつ、春日大社へ。
わーーーお!赤いお社に灯籠が綺麗!
台座に鹿がいますよ。
ここにも鹿が。鹿とともにある都なんだなあ…
バスにも鹿が。ていうか道を間違えてしまい、バスがたくさん停まるほうへ行ってしまって、予定が合わなくなってきてちょっとパニクりましたが、山下りの疲労と相まって、休憩がてらランチを早めにとることに。
奈良は葛が有名なんですね?
ということで、吉野本葛黒川本家というお店で葛のランチをいただきました。
私はパスタランチ。どんぶりもあってすごい悩みましたがこっちにしました。
パスタもとっても美味しかったですが、デザートの葛のわらびもち?みたいのが超絶うまくて腰が抜けました。ここの葛のお菓子、高いけど美味しかったです!!
昼食で一息ついたあと、とうとうずっと部屋からも山からも見ていた東大寺に!
ひゃーー、東大寺ってでかいなーーーーー!!!!
うわうわうわ、なんだこれ!これは…なんというか、これ見た人は圧倒されて、仏教信徒になっちゃう感じだわ!!!
大仏様最高ーーー!!大きさと、神々しさというか圧というか、よそで見たのと全然違うな!!
なんだろ、牛久大仏のほうが大きさ全然違うだろうに、パワーはこっちのほうが遥かに上だな〜貫禄だろうか??
大仏様の周りの仏像も凄かった〜〜なぜ私は今まで奈良に来てなかったのかー!!!
次に、興福寺国宝館へ。
↑興福寺公式サイトより。
私が行った時、ちょうどあまりお客さんがいなくて、すご〜くじっくりごろごろしてる国宝を見て回っていれたのですが、八部衆の像が最後のあたりにあって、しみじ〜み見て回っていました。なんといっても阿修羅像!!阿修羅像のアイドル性たるや!!美しいし最高!
あと、私は世代のせいか、CLAMPの聖伝って漫画を思い出してしまいました。乾闥婆だ!夜叉だ!迦楼羅だ!つって。迦楼羅像は鳥の顔しててキュートですね。
猿沢池から眺める五重塔。これもわりと聖地巡礼です。
ここから、街のほうをぶらぶらして買い物をいろいろしていきました。
ならまちという、割と若者がオシャレなカフェとか小物屋さんなんかがあって集まるあたりに行きました。ならまちは、すごく鹿男のドラマでロケをしてたので、すごくじっくり見たかったんですけども、どーーーしても時間がなくなってしまい、さらっと見る事に。
ただ、そんな中で私が欲しかったものがありまして。それが庚申堂という、赤い毬のような「身代わり申」というものが売っているところで、民間信仰らしいのですがお守りのようなものなんですかね、どうも奈良出身の堂本剛さんがラジオなんかで話してたみたいなんですけども。
ドラマでも、主人公たちが住んでるとされる下宿の入り口に連なって垂れてました。
ならまちのあたりのおうちはみんなこのおさるさんを吊るしてました。
ならまちの入り口あたりにある「中西与三郎」という和菓子屋さんで一服できるというので、疲労の度合いが増した母のためにお茶しました。
庚申さんという生菓子が食べたかったのでちょうどいい!わ〜赤くてかわいいー!!
ちなみに、これは書いとかないとと思うほど、すごく美味しいお菓子でした。甘さがほどよくてほんと上品でした!!
もう次に行くためのバスは逃してしまったので、タクシーで行くことにここで決定。
タクシーで一路向かった先は!ここだー!!朱雀門!!!
平城宮跡こそ、我ら鹿男ニストの聖地じゃー!!(どこもそんなこと言ってますが)
「マイ鹿です、先生!」
作中のほんとに最後の重要なシーンがここで撮られてるんですよね。
しかし、ああいうほんとに何もないところにドドーンとあるんですね…
奈良の景色ってほんと独特だなー…
いろいろ見学している時間がなかったので、とりあえず朱雀門からとぼとぼ歩いて大極殿まで歩いてみます。↑あれが大極殿。遠い!!
母親が観光案内員みたいな人に長々捕まって聞いてきたところによると、昔はここに役所ごとの住居?があって?あの大極殿まで毎朝出勤してたらしいですね?途方も無い大きさの都市だな〜
ていうか、はるか昔の人も出勤とかしてたんだな。しみじみします。
途中まで歩いて振り返ったら、小さくなった朱雀門の前を、初日に乗り間違いそうになった特急の近鉄奈良の電車が走っていました。
鹿男ファンはここもたまらないシチュエーション!!あ〜リチャードが〜!!
大極殿の入り口まできましたが、まだ遠いなっつって迂回しました。
しかし広い。こんな広さの土地が空いてたら東京だったら何個ショッピングセンターが建つだろうなって考えちゃいますな。いかんいかん。ほんと、奈良よこのままであれ…。
この近くにあるお菓子屋さんで、どうしても欲しい鹿サブレがあったんですが、向かってみるとなんと休業日!!オワタ!!と思わず口走ったところで、裏からご主人が顔を出してくれて、正面は開きませんが裏からでしたらどうぞどうぞ、となんとお店に入れてくれました!!
ちょー優しい!!!超ーーーー優しい!!!ありがとうございますありがとうございます!!
思いの丈お菓子を買って、帰り道に見たマンホールの蓋。ちゃんと鹿!かわいい!
そんなこんなで帰路につきました。
かなり高齢と思われる母親が、全行程多少の文句くらいでついてきたのが凄かったです。
私の方が疲労したかもしれません…少し聖地巡礼的に心残りはあるものの、奈良の見所をたっぷり見てこれてほんと良かったです。
お土産はこんなのを買いました。
春日大社の、鹿みくじ。口におみくじをくわえてます。
買ったやつ全部大吉だったのでなんか不安になりました。
ならまち手前の商店街で、張子や土で出来た民芸品のお店に行き、鹿の土鈴を買いました。赤くて白くて最高じゃないですか!音もコロコロしてて可愛いです。
先出の庚申さまの身代わり申です。玄関に下げてよく触れと言われたので触ってます。
奈良といえば蚊帳とか麻とかふきんでしょ、ということで、そういうグッズのお店や中川政七商店の本店とかに行って鹿グッズを。毎度赤いものばかり買っております。
無理矢理開けてもらった鹿サブレ(後で考えたら宿泊した宿にも同じもの売ってたなーとか思ったり…)、わが店だけが奈良漬と本来名乗れる奈良漬なのだ!という口上が凄くて思わず買ってしまった奈良漬。色が真っ黒で衝撃的!味はどちらかというと普通のより薄いです。鹿の角の細工みたいな奈良土産と、飛鳥でしか買えない日本酒、萬葉飛鳥。
大変たのしゅうございました!!!
帰ってきて半月たたないうちに九州の地震で、とても驚きました。
鹿男的に言えば、日本列島の下の鯰を、再度ぐっと締め直してほしいと切に願います。
とても心配ですが、私は私に出来る事をしたいと思っています。
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