すっかり真夏でございます。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。セブンイレブンの抹茶氷のアイスがとてもうまいです。
私は今年は比較的ヒマな夏を過ごしております。精神的にはそんなにヒマでもないんですが、なんというか持て余す感じで。
え、なんですか?FEifはどうしたかって?そんなもの一時休戦中ですよ!!なんでかって友達から、逆転裁判6を借りておったからです。3DSの差し込み口の定位置は逆裁6にすっかり乗っ取られたままだったわけです。
そんなわけで、逆転裁判6に集中した結果、途中ぼんやりしたりうとうとしたりして、やっとこさっとこ終わりました!前に狂ったように逆転裁判について文章書いたりしていたのですが、そこまでの熱い思いはないにせよ、一応ちょっと感想を書いてみたいと思います。ネタバレをある程度しますので、ご注意ください。
今回の検事、ナユタくんを描きました。
ポルクンカーだったっけな、なんか言うんですよ倒すと。
イケメンは敵でも必ずこっちになびく。鉄板です。
それでは短めにさらっと。ネタバレなので折りたたみます。
拍手&コメントありがとうございます!
れいさん、コメントありがとうございます!雨に濡れてるプレステ3も子犬のように震えていれば拾ってもらえたかもしれませんがwどうだったんでしょうかなんかもったいなかったような気もしますね!w ちなみに、教えていただいたのでハッとして、スライムもとい、ラムネわらびもちを探して食しました!私が食べたのは数は4粒じゃなくてたくさん小さいスライムがいて今にもキングスライムにならんとしてる感じでしたが、駄菓子風の味がとても美味しかったです!ジャンキーですけどいいですよ!www
ちょっとした通りすがりさん、コメントありがとうございます!私はドラクエとファイナルファンタジーが切磋琢磨していたいい時代にどっちも手を出しつつRPGの世界を割合すいすいとやっていたタチなんですけれども、最近のゲームは実はそんなに得意ではないんですが、ゲーム自体が好きなのでやってはみるといったところです。そうそうゲーム博士みたいな人いましたよね~wwwあまり更新できておりませんがまたよろしくお願いします。日常のカテゴリーばかりが充実してそれもブログの存在意義的にどうなのかなーと思ったりしますがwwwありがとうございました!
今回の逆転裁判6の、ざっくりとした感想としては、私のプレイ前の想定が低すぎたせいか、わりと面白かったと思いました。特に章ひとつひとつのミステリーとしてはなるほどーってなる作りだったと思います。
第一話の「逆転の異邦人」は、いきなり日本じゃなくて今回の主な舞台となるクライン王国というところに、ナルホドくんがその国で修行中の真宵ちゃんを迎えに来るところから始まります。そこでプレイヤーは、このクライン王国という国には弁護士がいないし、弁護をしてもし被告人が有罪になったら弁護士も一緒に死刑になるみたいな人権侵害はなはだしい国だということを知ります。
この章の被告人ですけど、ボクト・ツアーニくんというナルホドくんの観光ガイド(僕とツアーにという名前なんだとしたら5に引き続きセンスとは…ってなるなあ)の男の子ですが、割と会ったばっかりでまあ無邪気な子だなって感じなんですけど、その弁護を、その無茶苦茶な「弁護罪」の存在を知らぬままナルホドくんが引き受けちゃうので、途中から降りられないっていうのはなんとなく熱血漢的にわかるんですが、5の時にも書いたんですが、どーも唐突に「かわいい子供だから無罪だろうから味方してあげないといけない」という流れになるのが納得いかないです。いや、今回は納得はしたかな、すれっすれで。しかしよく知らない純朴っぽいってだけの子供に命かけられるナルホドくんは相変わらずすごいです。
ただ、この事件の犯人は一番逆転裁判らしくて好きでした。こういう実に悪く変化するのが逆転裁判の悪役だよなーって思います。事件も、事実と証拠の積み重ねで事件が解けるので好きです。
第二話の「逆転マジックショー」は、一転舞台が日本の成歩堂事務所に移り、高校生マジシャンとして名を成しつつあるみぬきちゃん(実に逆裁4から9年の時が流れているのでなんか全員すげー老いている!)が容疑者で捕まるエピソード。私はみぬきちゃんファンなので有名人になりなかなか育っているみぬきちゃんがかわいくて感動しました。弁護士はオドロキくん。この話はすごくトリックとか骨組みがしっかりした印象があってとても好きです。オドロキくんがすごく成長して感じるのも頼れる~。ただ、なんつーか、タクシューさんが作った或真敷一座っていうマジシャン集団に乗っかって後付けした感がかなりするのがつらいかなーとも思ってしまいました。
舞台が日本の話だし、犯人もイヤ~な感じがとてもいいし、これも逆転裁判感がすごくあっていいのかもしれません。あんまり昔のに固執しててもしょうがないのかもしれないけど…。
第三話の「逆転の儀式」は、話はまたまたクライン王国に戻り、儀式の最中に殺害された僧侶の事件の容疑者として修行中の真宵ちゃん(28才アラサー)が捕らえられる話です。弁護士は今度はそもそも命をかけてナルホドくん。まあここは関係性として当たりまえですね。この話から、ぐっとクライン王国内のテロリストの存在が重くなってきます。
ちなみに、クライン王国の裁判には「御魂の託宣」という裁判方法?があって、巫女によって死者の死ぬ直前の数秒間の映像が水鏡に映されるというもので、基本的には弁護士のいない国でこれのみで判決を下していたという流れなんですけど、それをナルホドくんが「いやいや証拠の一つでしょ」といった具合に読み取り方を変えていくんですが、なんせこれがむずかしい。むずかしいというか…煩わしい?作った人にはわかるんだろうけど初めてやってる人にはどう反応していいのかわからない箇所もなくはなくて、まったくダメとは言えないまでも若干難易度を上げている…まあ、でもある程度楽しんでプレイはしたのでそんなに文句言うとバチが当たります。その「御魂の託宣」がけっこう重要な度合いを占めるのがこの三話です。
どーでもいいんですが、真宵ちゃんがこのお話で、旧作でおなじみの体がすっかり死者と入れ替わる「霊媒」をするんですが、キャラクターのおもしろギミックとして真宵ちゃんの衣装とロングヘアーを残したまま変身する(旧作で千尋さんがそうだったのと同じ感じで)んですけど、それって5章のトリックにひっかかってくるんじゃないかなーとか思ったりするんだけど私は頭が悪いのでちがうかもしれません。
事件自体は探偵パートとかがわりと効いてくるので、自分で解いてる感じがして悪くないです。でもなんか、最後にすごいお涙頂戴になるんですけど、へーその代わりに有罪になったら死ぬ国で真宵ちゃんに罪をなすりつけてもいいと思ったんだあんたたちは、っていう気にもなりました。高僧が聞いて呆れるよ。
第四話が酷かったなあ。「逆転寄席」という話だったんですが、大変個人的な事で、私最近落語にハマっているので、いろいろと、酒のことを「水カステラ」と呼ぶとか(ただ強行に水カステラと呼ばせるだけって、少しは知らない人への配慮とかしなさいよ)、らくだとか(らくだはらくだってだけで全然内容と掛かってないのはなんでなんだよ!)ちょいちょい落語好きの人へのチラッチラッ感はわかったんですけど、もうなんか話全体がいただけない。なんでこんなものいきなり四話でぶち込んで来たんだよって感じ。ユガミ検事って江戸っ子キャラだったんでしたっけね。鎖ぶっちぎってるイメージの方が強くて忘れてました。どちらかというと歌舞伎キャラかと思ってたんですけど。事件自体なんかすごくとっちらかった印象で、途中落語家に容疑が向いて来るんですが、はっきりネタバレしますが、多重人格なんです。落語家が。多重人格。うーん。じゃあ最初にもの凄く人物の演じ分けがうまいとかそういう評判の人だみたいな評価をつけておいても良かったんじゃないでしょうか。なんにもなしで、いきなり落語家が多重人格って言われても、落語家さんの演じ方を知らない人は何の話ってなりませんかね?全てにおいて片手落ち感がある話だったなー…でも最後のうどんの行方は嫌いじゃなかったです。
この話の弁護士はココネちゃんで、ココネちゃんを心配でほっとけないユガミ検事がサポートにつく展開なんですけど、私は基本的にココネちゃんは嫌いなんですが、今作を通してやってみて、そんなに嫌いじゃないし心理学も事件へのいいサポートになってるなって感じています。が、この話のココネちゃんは、あまりにもあまりなくらい何も出来ないヘタレなのでイライラしっぱなしでした。ユガミ検事がいなかったら完全に負けてるし。たしか外国で飛び級したとかいう才女だったんじゃなかったでしたっけ?もう少し賢そうに描いてくれるとありがたいです。
第五話の「逆転の大革命」のボリュームが凄いです。まずは日本の倉院の里(真宵ちゃんや春美ちゃんの故郷)での元大学教授の殺人事件から始まり、話はクライン王国の革命に雪崩れ込んで行くわけですが、この章をして「今回はオドロキくんの成長物語だ!」と言う人が多いです。実際、オドロキくんの両親の話が語られたり、オドロキくんが実はクラインで結構長い間育っていたりとか、民事→刑事事件という流れでナルホドくんと弁護士対決で戦ったり(しかも勝つ)と、弁護士経験豊富でけっこういい大人のオドロキくんが大活躍して大フィーチャーされるわけです。生い立ちみたいな部分でいうと、そのクライン王国で暮らしてたっていう話の後付け感はかなりえぐいものがあるわけですけど、そこをぐっと飲み込めば、楽しめないこともない大きな要素の一つになっているともいえると思います。
最後の大きな裁判で起こる事件は、これもネタバレになりますが、霊媒という、今まで逆転裁判が好きでプレイしてきた私にとって「あるけど大事として触れないもの」として存在していた面白い要素の筆頭みたいなものを、根底から覆して大事にしてトリックの核として使用する、という、なんといいましょうか、私としては「それやっちゃったら終わりじゃねーかな」と思ってしまう感じで、旧作を思い出しながらやってしまって気持ちが辛くなる部分でもありました。ちなみに、今回は登場しますよー!と騒がれていた真宵ちゃんですけど、すっごく出てくるしすっごく重要な存在なんだけど、全ッ然面白くないんですよ!!!真宵ちゃん出して面白くないってすごくないかな逆に!?それを言うと出てはくるけど別にいなくてもいい御剣検事のほうがやばいといえばやばい。グラフィックもなんかかっこわるいし。こんなもんでしょうか…?
今回通して結局行われているのは、はっきりとした「オドロキくんのシリーズでのクビ」という儀式です。
オドロキくんとみぬきちゃんという、逆転裁判4でシリーズが急に方向転換し転覆しかけた戦犯が生んだお荷物であるキャラクターを、今のスタッフの方たちはいずれ切りたいと思っていた、そのための大舞台を組んで供養する儀式のための逆転裁判6だと言えると思います。
きっちりとした儀式をしないままに流れで作った5の評判が思わしくなく(あるいは作り手も作りづらさを感じて)一作がっちりその儀式に当てることで、今後の切り替えを狙ったのではないでしょうか。
私の個人的な感情としては、4が嫌いじゃないので今回の脚本はオドロキくんの露骨なリストラにしか見えなかったし、残された新人弁護士のココネちゃんがなんかしっくりこないので興味をもってこれからの彼女の物語をプレイする気にあまりなれないこと、あまりにも老いてしまったナルホドくんを今後も逆転裁判1の頃のような元気な存在として見ていられないなと思ったりもしました。
ただ、友達に「もうタクシューの逆転裁判には戻れないんだから」と言われてしみじみと、結局こういうゲームシステムのミステリーを単に楽しむというだけのものとして捉えていくことが建設的なんだよな、と思い知ったりもしました。あまりに旧作の、タクシューさんが書いている逆転裁判が好きで大きい存在すぎたので、つい比べてしまうわけですけど、オドロキくんがいなくなる(ちなみにゲスト扱いでまた出そうな気配は残ってますけど)この6を最後に、過去の亡霊との決別をすべきなのだなと一応自分の中では納得しました。
だって私には大逆転裁判ってものが残ってるからね!!!!
ミステリーゲームとして、逆転裁判6は面白かったと思います。ある程度満足しました!!逆転裁判はこれからは、感動ミステリーとして売っていってください!!それで納得します!