一ヶ月くらいがあっという間に過ぎますね。
ちょっと泣き言いう形になりますけど自分のブログだから許されるかなと思うんですけども、最近創作意欲が極端に落ちて、夢中になってるものもないので、二次創作の活動がものすごく滞っています。(ペルソナ5は夢中というより憑依といった類い)ツイッターを見てると、絵がすごくうまい人、努力してる人、あらゆるものに夢中な人がいっぱいいて、無理に自分が何か描いたりする必要ないなと思ってしまいます。
しかし手ブロでふらりと描けてた頃は良かったなあと思い出します。あの描き心地が自分にとって合ってたんだなとしみじみ。毎日なんかを描いてた頃は、技術もある程度満足いってたりもしたんですけどね…。
いろんなことに行き詰まってることだけは間違いないです。
さて、そんなこんなで自分で作り出すのを諦めて最近は読むことばかりをしています。
なんとなく傾向がちょっとあったのでまとめてみたいと思います。
元来私は食いしん坊なんだと思うんですが、食がらみのネタのものにとても弱いです。
最初にそういうのに出会った体験としては、「美味しんぼ」だと思うんですけど。
時代を感じますね…。
自分は「ミスター味っ子」だ、いや「クッキングパパ」だとかいろいろあるとは思うんですけど、私は美味しんぼです。
アニメにすごいハマって、ほぼ声優さんを知らないのに主人公の山岡士郎をやってた井上和彦さんのことを知ってるのもこのせいです。
ただ、美味しんぼはド直球なグルメ漫画ですよね。
その後、どんどんちょっとずらしたり外した感じのグルメ漫画って増えたと思いませんか。
「きのう何食べた?」とか。
これもわりと直球ですけど、周囲の読みどころに加齢や人間関係なんかを配してるあたりさすがよしながふみさんは素晴らしいなと思います。
という流れから、最近、気づいたら読んでるものが食がらみだった、という話を、折り畳んで。
あと、川越に遊びに行った話を写真つきで少し。
拍手、ありがとうございます!!
[6回]
ヒット漫画を紹介するのってすごいアレな感じですけども、好きなので書いちゃいますね。
まずは、大大大ヒット漫画、「ゴールデンカムイ」です!
私は、いわゆる大ヒット漫画みたいなものを、買っては途中で挫折する、というのを繰り返しているので、もう買うのやめようかと思ってたんですよ。あと、気づいた時には14巻とか出てて追い付けないのも多いし。
ゴールデンカムイを知ったのは、芸人の博多華丸さんが紹介していたからです(華丸さんはケンドーコバヤシさんに教わったらしいです)。この感じからするとキングダムっぽい感じの漫画なのかなーと思ったりしたんですけど、当時7巻くらいまでしかまだ出てなかったことと、アイヌ文化っていう、かなりニッチなところを攻めてるらしいという情報と、なによりサバイバルなジビエ料理みたいなものがすごく出て来るというところがグッと来て、思わず画像検索→オソマおいしいってなに、ネタ画像?みたいなところからツイッターに「ゴールデンカムイ読みたい!」とつぶやくと、面白いですよ!!という反応をいただいたので、これはと思って読んでみたわけです。
マンガ大賞はとっておられますが一応あらすじを説明しますと、日露戦争で何度も窮地から生還したため「不死身の杉元」との名を馳せた杉元佐一は、親友の妻の眼病を治すべく北海道で一攫千金を夢見て金塊を探していた。ひょんなことから、アイヌから8万円(現在の金額で8億円)の金塊を盗んだのっぺらぼうという男の話を聞く。その男は網走刑務所の獄中、囚人達の体に金塊の隠し場所を記した入れ墨を分割して入れたという。そして囚人達は脱獄したといい、杉元はその金塊を狙う。その道中、ヒグマに襲われたところをアイヌの娘・アシリパに助けられる。杉元はその技術と知識に感服、さらにアシリパの父が件の金塊事件の折りに殺されたアイヌ人であると知り、アシリパも同行することになる。一方、同じく金塊を狙う陸軍第七師団の尾形、元囚人の土方など、金塊を巡る攻防戦が始まる…という内容。
や、全然グルメ漫画じゃないくらい青年漫画的な展開もきちんとしてるけど!!あらすじだけ読むとグルメ要素ないけど!!登場キャラがまた最高なんだよな〜白石!!この展開の合間合間にサバイバル飯要素があって、あらゆる動物の脳みそ食べちゃう感じとか最高だよね!オソマはうまいよね!!読んでよかったしちゃんと次が気になるので、これは買い続けられそうです。でも終わらなそう…。
続いてこちらも大ヒットという感じなんでしょうか、「ダンジョン飯」です。
私そもそも九井諒子さんの漫画がすごく好きなんですけども、最初に読んだ本にあった、ドラクエのような世界のボスの城の周りの毒の沼地を開拓していく民の話とか凄い好きで、たしかにドラクエのボスの城の周りは毒の沼地だったりするけどそんなこと舞台装置だし忘れてるじゃないですか。そこに着眼点が行く感じが素晴らしいなと思っていたんですけども、短編小説のようなほろ苦さがある九井さんの長期連載!!楽しみすぎる!!と思って単行本が出て速攻買ったんですけど、これは固かったなー!ほんと面白いですね。
一応世界観を説明しますと(このマンガがすごい!の1位を説明するのもなんですけども)、ゲームにありそうな地下にどんどん潜っていく系のダンジョン(古くはウィザードリィ、今だと世界樹の迷宮みたいな)が存在して、冒険者たちが日々挑戦しているところに、あるパーティーが全滅しかけてレッドドラゴンに仲間の一人を食べられてしまう。完全に消化されてしまう前に再びレッドドラゴンに挑戦して蘇生の魔法をかけたいが、金なし、食糧なし、仲間なし(食べられた仲間の兄と親友だけ残った)なので苦戦。そんな中、ダンジョン内の魔物を食べることに詳しい者と出会い、パーティーはダンジョン飯を極めてゆく…みたいな話です。スライムはどうやったら食べられるかとか、ファンタジーものでよく出て来る魔物をある程度リアリティのある食材として見た場合、どこを切ったりどこは食べられないけどここは柔らかそうだとか煮たら食べられるとかそういうことを突き詰めて考えてる感じが最高です。
キャラクターがすごく良くて、リーダーの戦士のライオスはモンスターオタクで、どっちかというと危なそうな魔物でも食べてみたくてしょうがない、一方魔法使いのマルシルは絶対気持ち悪いものは食べたくない、ゲームでいうとシーフみたいなキャラのチルチャックは、基本的には普通のものが食べたいけど無ければしょうがない、という三人で、なんでも料理しちゃうドワーフのセンシの料理を食べることになるので、だいたいマルシルとチルチャックがツッコミいれてるんだけど最終的にマルシル一人になって、多数決で食べざるを得なくなる→やだ美味しい…の流れなのが面白いですね。
続いて小説の話です。
実はずっと前に買ってて、最近冒頭のように行き詰まっているので本棚の未読の本をあさってて、読んでないのに気づいたやつなんですけど。
「イギリスはおいしい」という本です。
十数年前の本ですしなんか結構有名な本なのかもしれないんですが、どんな本かといいますと、いわゆるイギリスという国は食事がまずい、まずいと言われているけれど、ここにしかなくてきちんと美味しいものもあるんですよ…というのをたいへん上品な感じで記した本です。特に、作中、あとあとがきに書かれた「スコーンのレシピ」がとても有名なようで、イギリスはおいしい、と検索に入れるとスペースの次のワードがスコーン、て出てきます。私は捏ね系のおかし作りが若干苦手なので本読んでてもワーたいへんそうだな〜と思ったんですけどね、ダージリンティーかなんか入れて素敵なアフタヌーンティーをお家でやりたい時にはいいかもしれませんな…。ちなみに、スコーンが上下にムガーと開く(本にムガーって書いてあった)あれのことを狼が口を開けたと表現するというのはなんか素敵!と思いました。
しかし本を読んでいて、美味しいもののことは載ってるし、他の土地では食べられないもののことが載ってて美味しそうなんだけど、基本的には美味しくないものばっかりあって、その隙間をぬってこれなら美味しいよ、これなら食べられるよ、これなら調理可能だよ、っていう風にひねくれた私には読めましたwwwうまいのは、リンゴ!っていきなり言われても、素材かい!て感じで。ただ、これ作者の方もひどいのは、冒頭まず、まずいものの説明から始まるし、途中も、イギリス人は素材の持ち味とか気にせずただただとにかく煮る!とかゆるーくディスってるんですもんwwwでも最終的にはそのまずいものを食べると「おーこれこれイギリスの味〜!」って感じになってくるというから恐ろしいじゃないですか。とにかく、読んでると人に話したくなる本でした。とても面白かったです。
それと、今夢中で読んでる本なんですけど、「辺境の老騎士」シリーズです。
そもそも、FEで昔同人活動されていたイラストレーターの笹井一個さんのイラスト目当てで買おうかどうしようか迷っていたら、「飯テロ小説」と呼ばれているというじゃないですか。
飯テロ!?
もともとはウェブ上に発表された小説で、本で買わなくても全部読めるやつなんですけども、短編の小説仕立てで章に集まっていき大きな流れになっていく形の物語なんですが、その短い中に、必ず一度飲食するシーンが挟まるんです。それがファンタジー食材でそんな名前の食材は地球上にはないんですけど、あ、これはたぶんチキンだなとかきのこだなとかタケノコだなとかなんとなくわかるんですよね。なので、すんごい旨そうな料理を美味しそうに主人公のバルドが食べるんですよ〜〜!たまらん!
ストーリーとしては、辺境の国の騎士の職を辞して旅に出た老騎士バルド・ローエンが、旅の途中で出会う人や物、そして食べ物との関わりのうちに、大きな戦乱のうねりの中に巻き込まれていく物語って感じなんですが、私は冒頭のあたりで掴まれちゃって。バルドが忠義を尽くしていた国の姫が、後に悲劇的な展開で嫁ぎ、子を宿して出戻ってくるんですが、本当はバルドと姫はお互い思い合っているんだけどそれを言葉に出すことなく老いていき、バルドは旅に出て、旅先で美味しいものや珍しいものを食べては「姫(といってもおばあちゃん)に手紙を書かねば」って思っているんですけど、旅先で姫の死を聞くんですよね…電車の中で読んでてポロポロ泣くかと思った!
ただ、このシリーズ、分厚めの本が現在3冊出てて、続きが読みたくてポイポイ買ったんですけども、4冊目が最終巻らしいんですけど「2015年冬頃発売予定」って3冊目の最後に載ってるんですよ…2015年って!?今2016年の秋も終わりそうなんですけど!!実はそもそもがウェブ上で発表されていた小説なので、結末自体はネットで読めるんですけど、年寄りなので紙で読みたいし、笹井さんの装丁でビシッと4冊そろったところが見たい!ぜひぜひ、今年の冬には発売になりますように…どうやらコミカライズはされたみたいなんですけどね。久々にどっぷりファンタジーの世界にはまったので楽しかったです!け、結末知りたいけど単行本化まで待つ!!
そんなこんなで、読んでるとお腹が空いちゃってダイエットが捗りません。
さて、グルメ作品とは別に、川越に行ってきた話を書きます。
関東に住んでいる自分は、日帰り旅が結構好きで、1日使って遊びに行ってみたいなあとほわわんと夢想することがあるんですけども、その中の一つに小江戸と言われる川越がありました。
何があるんだかよくわからないけど、古い街並みがかっこよさそうだし、うなぎが名物なんですよね。うなぎ大好き!やっぱり食べ物の話かって感じですけども。
またいつものようにびっちりと、グーグルマップに線を書き込んで観光コースの予定を立てました。
東武東上線の川越駅に到着…しなきゃいけないんですけど、電車に乗ってたら「川越駅」と「川越市駅」があるのを、駅が近づいてきてから知ったのでどっちで降りるのか慌てて調べたりしました。小江戸観光には川越駅らしいです。降りるとこ間違えなくてよかった…
何百メートルもある商店街を抜けると、ぼんやり街並みが古い感じになってきます。
最初に目に入ったのがレトロなおもちゃ屋さん!
ニンテンドーがまだ任天堂だった頃にエンターテイメントショップだったんですな。
第二売場まであるくらいおもちゃが盛んに売れてた時代…

まずは急いで鰻屋さんへ。この辺は「大正浪漫夢通り」というところで建物が大正時代の舞台セットみたい!

大正浪漫夢通りにある、川越の鰻屋さんの中でも歴史があって美味しいと評判の「小川菊」さんへ。
すごく行列ができると聞いたので、オープンの50分前に到着、名前を書いて9番目。
さすがの人気店〜!

鰻屋さんがオープンするときにお店の前にいればいいので、ふらふらと買い物。
小川菊さんから少し駅に戻った方にある「小江戸蔵里」へ。観光とか名産品とかを紹介するような綺麗な施設です。
ここで買った「あまたまかりん」っていう、さつまいも餡をおまんじゅうで包んで外側がちょっとかりんとうみたいに揚がってる感じのお菓子がすごい美味かったです。調べてみたらアド街ック天国で紹介されてたらしいです。

熊野神社というところに寄ったら、銭洗弁天があったので銭洗いました。あっという間に使った気がします。
鰻屋さんに戻ると、なんとか一陣目で入れました!海外のお客さんとかもいたりしてすごいなあ。よく調べてくるな〜。
超!!超!!奮発して特のうな重を頼みました!!
黙々と食べちゃいました…美味しい鰻って…美味しいんだな…!ふわっふわ!!!
ちなみに川越の地ビール、コエドビールを飲みました。うまいな〜

曇天の中、鰻を食べて満足した後は気ままに観光ですよ。
うわ〜江戸時代みたいな街並みすごい!!!
川越のシンボル「時の鐘」だそうです。
鐘があんまり角度的に映ってないんですけど。時計代わりに鳴らす鐘だそうです。

時の鐘の周囲で女子たちが何か盛んに食べているので私も買ってみました。
さつまいものポテトチップスみたいな感じでしょうか、油で薄くスライスしたやつを揚げたやつです。
硬い。しかし川越、芋だらけだな。
川越は、芋とうなぎと亀屋だらけ!(亀屋っていう名前のお店がいっぱいあった)

菓子屋横丁という道へ。駄菓子屋さんやお菓子屋さんがみっちりと並んでおります。
お菓子、マジ芋だらけ!!!!
とうとう気になって調べてみました。江戸時代に焼き芋ブームが起きた時に、高級品とされてた川越のサツマイモは、船での運搬にも場所的に適してたこともあって川越=サツマイモのイメージが定着したんですって。ほ〜。
ちなみに今はそんなに作ってないらしいですよ。
なんか突然どかーんと居た、鳥獣戯画の…模型?三角コーンの大きさと比べてもらうとわかると思うんですけど、すげーデカいんですよ。ちなみに、この背後の白い壁の建物が喫茶店で、すごく美味しい紅茶を出してくれたのでオススメです。
街でぶらぶら川越ソーセージとかを食べたりしつつレトロな建物の通りを歩いていると、あっこれ確か有名なやつだ!食べなきゃ!とお腹パンパンなのに並んだ焼きおにぎり。
乾物屋さんなんだけど、その鰹節とかを使った焼きおにぎりが有名なんですよ。

たっぷり甘辛い醤油タレを塗った焼きおにぎりに、私はイワシ節をかけてもらいました。うまーい!!外国人の人すごい並んで食べてたけど、こういうダシ的な味とかわかるのかなあ?
街歩きだけじゃなくて、お寺や神社も結構ウロウロ行ったんですけど、大きな川越大師の喜多院というところを通ったりしました。どろぼうはしっていう橋がありましたよ。直球の名前だなー
基本的にはすごく楽しかったんですけど、ちょっと天気が悪くて寒かったのと、これ!という目的がなかったので鰻食べたら終わった感じもしなくもなかったので、やや物足りなさもあったかな〜という感じがしました。
でもあの街並みは本当にどうなってんだ、キープ力がハンパない!一度見てみてほしい街でした。
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